ラグの少ない指数平滑移動平均線を表示するMT4インジケーター「SmCCI」
更新日時:2020年08月20日 09:30MT4には標準で移動平均線がインストールされていますが、標準の移動平均線の反応速度に不満を感じたことはないでしょうか。
「SmCCI」は、ラグの少ない移動平均線表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
MT4標準の移動平均線の反応速度に不満がある方
値動きの速い相場で取引している方
上記のような方のためにこの記事では、「SmCCI」について解説します。
SmCCIの概要
インジケーターを起動するとチャート上にオレンジのラインで移動平均線が表示されます。
「SmCCI」は、指数平滑移動平均線の一種であるT3移動平均線を表示するインジケーターです。
「SmCCI」は以下の方法で算出されます。
b2=「b」×「b」
b3=b2×「b」
c1=-b3
c2=(3×(b2+b3)
c3=-3×(2×b2+「b」+b3
c4=(1+3×「b」+b3+3×b2
n = 1 + 0.5×(「t3_period」-1)
w1 = 2 / (n + 1)
w2 = 1 - w1
e1 = w1×dpo + w2×e1
e2 = w1×e1 + w2×e2
e3 = w1×e2 + w2×e3
e4 = w1×e3 + w2×e4
e5 = w1×e4 + w2×e5
e6 = w1×e5 + w2×e6
SmCCI = c1×e6 + c2×e5 + c3×e4 + c4×e3
一般的な指数平滑平均線と比較してラグが少ない点がT3移動平均線の特徴です。
SmCCIを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
SmCCIのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
SmCCIのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「SmCCI」のパラメーターは、T3移動平均線の算出期間と平滑化因数を設定するための項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
t3_period |
T3移動平均の期間 初期値:96 T3移動平均線の算出期間を設定します。 |
b |
平滑化因数 初期値:0.7 T3移動平均線の感度が変化します。 |
「t3_period」は、T3移動平均線の算出期間を設定するための項目です。
大きな値に設定すると長期的な値動きが移動平均線に反映されます。
反対に小さな値に設定すると短期的な値動きが反映されます。
「b」は平滑化因数を設定するための項目で、値動きの変化に対するT3移動平均線の感度が変化します。
まとめ
「SmCCI」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
T3移動平均線を表示する。
通常の指数平滑移動平均線よりもラグが少ない。
「SmCCI」は、値動きの速い相場で取引している方に向いているインジケーターです。
ラグの少ない移動平均線を探している方は一度試してみると良いでしょう。