直近の価格と一定期間中のレンジを比較するためのラインを表示するMT4インジケーター「SMI_Helper」
更新日時:2020年08月26日 11:47直近の価格が過去のレンジと比較してどの程度の水準にあるのかを分析できないだろうかと考えたことはないでしょうか。
「SMI_Helper」は、直近の終値と一定期間中の中央値の差の移動平均を表示するインジケーターで次のような方に向いています。
現在のレートが過去のレンジと比較してどの程度の水準にあるのかを分析したい方
一定期間中のレンジの平均を分析したい方
以上のような方のためにこの記事では、「SMI_Helper」について解説します。
SMI_Helperの概要
「SMI_Helper」を起動すると2本のラインがサブウィンドウに表示されます。
「SMI_Correct-1」の算出方法は以下の通りです。
HQ=「Period_Q」期間中の最高値-「Period_Q」期間中の最安値
SM=終値-(「Period_Q」期間中の最高値+「Period_Q」期間中の最安値)/2
HQEMA=HQの「Period_R」期間指数平滑移動平均
SMEMA=SMの「Period_R」期間指数平滑移動平均
HQEMA2=HQEMAの「Period_S」期間指数平滑移動平均
SMEMA2=SMEMAの「Period_S」期間指数平滑移動平均
HQEMA2が白のラインで表示され、SMEMA2が赤色のラインで表示されます。
SMI_Helperを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
SMI_Helperのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
SMI_Helperのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Period_Q |
価格の検出期間 初期値:15 高値・安値を検出する期間を設定します。 |
Period_R |
1回目の平滑化期間 初期値:50 指数平滑移動平均の算出期間を設定します。 |
Period_S |
2回目の平滑化期間 初期値:5 指数平滑平均の算出期間を設定します。 |
Signal |
無効なパラメーターです。 |
method |
平滑化方法 初期値:1 平滑化の算出方法を設定します。 |
「Period_Q」は、価格を検出する期間を設定するための項目で、大きな値に設定すると長期的な値動きがインジケーターに反映され、小さな値に設定すると短期的な値動きが反映されます。
「Period_R」「Period_S」は、平滑化期間を設定するための項目で大きな値に設定するほど、滑らかなラインが描写されます。
「Signal」は無効なパラメーターのため、変更してもインジケーターの動作に影響はありません。
「method」は、「Period_R」「Period_S」で使用する平滑化方法を設定するための項目です。
0は単純移動平均、1は平滑移動平均、2は平滑化移動平均、3に設定した場合は加重移動平均が適用されます。
まとめ
「SMI_Helper」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
EMA2_SMは白のライン、EMA2_HQは赤色のラインで表示される。
一定期間中の最高値と最安値の差の移動平均を表示する。
直近の終値と一定期間中の最高値と最安値の中央値の差の移動平均を表示する。
「SMI_Helper」は、直近のレートが一定期間中のレンジに対してどの程度の水準にあるのかを分析したい方に向いているインジケーターです。
このインジケーター単体でエントリーのタイミングや水準を分析することはできませんので、使用する際は他のインジケーターと組み合わせて使用しましょう。