高値の移動平均線と安値の移動平均線を状況に応じて自動的に切り替えて表示するMT4インジケーター「TFT_colour」
更新日時:2020年05月28日 10:42移動平均線は、トレンドを分析する際によく用いられるインジケーターのひとつですが、視覚的にトレンドの転換を判断しやすい移動平均線があればと考えたことがないでしょうか。
「TFT_colour」は、値動きの方向に応じて色が変化する移動平均線を表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
トレンドの方向を分析したい方
トレンドの転換を分析したい方
この記事では上記のような方のために、「TFT_colour」について解説します。
TFT_colourの概要
「TFT_colour」は単純移動平均線をベースにしており、値動きの状態に応じて高値の単純移動平均線と安値の単純移動平均線を、切り替えて表示するインジケーターで、Kalenzoによって開発されました。
インジケーターを起動すると高値の移動平均線が赤色、安値の移動平均線が青色で表示され、移動平均線が切り替わるポイントでは黄色いラインが表示されます。
「TFT_colour」が移動平均線を切り替える条件は以下の通りです。
終値<高値の移動平均線の場合、高値の移動平均線を表示。
終値>安値の移動平均線の場合、安値の移動平均線を表示。
表示される移動平均線の色が変化した場合、トレンドが転換した可能性を示しています。
青いラインが表示されている場合は上昇トレンド、赤いラインが表示されている場合は下降トレンドに転換した可能性を示しています。
しかし、移動平均線をベースしたインジケーターですので、動意の薄い相場ではダマしのシグナルが多くなるため注意が必要です。
また、トレンド相場の中でもラインの表示が切り替わる場合がありますが、単なるプルバックの可能性もあるため、「TFT_colour」のみで相場が転換したと判断するのは危険です。
TFT_colourを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TFT_colourのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TFT_colourのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「TFT_colour」のパラメーターは、1項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Lb |
移動平均線の算出期間 初期値:10 移動平均線の算出期間を設定します。 |
「Lb」は、移動平均線の算出期間を設定するための項目で、高値・安値共に同じ算出期間が適用されます。
通常の移動平均線と同じように、大きな値に設定すると値動きに対する反応が緩やかになり、小さな値に設定すると反応が俊敏になります。
まとめ
「TFT_colour」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
ローソク足の終値が高値より低い場合は高値の移動平均線を表示する。
ローソク足の終値が安値より高い場合は安値の移動平均線を表示する。
移動平均線の表示が切り替わったポイントには黄色のラインが表示される。
「TFT_colour」は、トレンドの方向を確認しやすい移動平均線を、探している方に向いているインジケーターです。
「TFT_colour」を使用する際は、他の手法やインジケーターと組み合わせて使用することをおすすめします。