直近の値動きに影響を受けにくい移動平均線を表示するMT4インジケーター「TriangularMA」
更新日時:2019年10月30日 08:30「TriangularMA」は、三角移動平均線を表示するためのインジケーターで、Matias Romeoによって開発されました。
次のような方に「TriangularMA」は向いています。
直近の値動きの影響を受けにくい移動平均線を探している方
価格への反応が緩やかな移動平均線を探している方
値動きの激しい相場で取引をしている方
上記のような方のために、「TriangularMA」の使い方やパラメーターの設定方法について解説していきます。
TriangularMAの概要
インジケーターを起動するとチャート上に緑色のラインで、「TriangularMA」が表示されます。
「TriangularMA」は以下の方法で算出されます。
SMA = 終値の(「N+1」 / 2)期間単純移動平均
TriangularMA = SMAの(「N+1」 / 2)期間単純移動平均
このように「TriangularMA」は、価格を2重に単純移動平均して算出されます。
価格に重みづけを行うという点では加重移動平均線と似ていますが、加重移動平均線が直近の価格に重みを置いているのに対し、「TriangularMA」は算出期間の中央付近の価格に重みを置いて算出されます。
このような理由から、「TriangularMA」は直近の値動きによる影響を受けにくくなっています。
直近の値動きへの反応速度を重視する場合は、加重移動平均線を使用し、直近の値動きによる影響を抑えたい場合は「TriangularMA」を使用すると良いでしょう。
TriangularMAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TriangularMAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TriangularMAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「TriangularMA」のパラメーターは、算出期間を設定する項目と適用価格を設定する項目のみで構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
Periods |
三角移動平均の算出期間 初期値:30 値を大きくするほど価格に対する反応が緩やかになります。 |
ApplyTo |
適用価格 初期値:0 設定した価格の種類によって値動きに対する反応が変化します。 |
「ApplyTo」は番号で価格を指定する必要があり、0が終値、1が始値、2が高値、3が安値、4が中央価格((高値+安値)/2)、5がTP((高値+安値+終値)/3)、6が加重価格((高値+安値+終値+終値)/4)となっています。
4から6に設定した場合、価格自体に一種の平滑化が行われているため、インジケーターが描写するラインは0から3に設定した場合と比較して滑らかなものになります。
まとめ
「TriangularMA」の使い方やパラメーターの設定方法について解説しました。
ポイントをまとめると以下のようになります。
2重に単純移動平均で平滑化して算出される。
算出期間中の中央の価格に重み付けされる。
直近の値動きの影響を受けにくい。
「TriangularMA」は、値動きの激しい相場で取引を行なっている方に、向いているインジケーターです。
移動平均線によるダマしのシグナルに悩まされている方は、「TriangularMA」を試してみると良いかもしれません。