エントリーとイグジットのタイミングを記号で表示してアラート通知するMT4インジケーター「wma_cross1」
更新日時:2020年09月01日 10:03移動平均線の交差でトレンドの有無を分析する方法は広く知られていますが、移動平均線のクロスを見逃してしまった経験はないでしょうか。
「wma_cross1」は移動平均線の発するシグナルをアラート通知し、チャート上にシグナルに応じた記号を表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスをシグナルとして使用している方
トレンドフォロー系の手法を使用している方
トレンドの発生を見逃したくない方
この記事では「wma_cross1」について詳しく解説します。
wma_cross1の概要
インジケーターを起動するとエントリーシグナルがドットで表示され、 イグジットのシグナルはxで表示されます。
エントリーシグナルには、5期間の移動平均線と50期間の移動平均線が用いられ、これらの移動平均線がゴールデンクロスした場合には青色のドット、デッドクロスした場合は赤色のドットが表示されます。
イグジットシグナルには、5期間の移動平均線と20期間の移動平均線が用いられ、これらの移動平均線がゴールデンクロスした場合はピンクのx、デッドクロスした場合は水色のxが表示されます。
wma_cross1を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
wma_cross1のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
wma_cross1のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
UseSound |
音声通知の有効/無効 初期値:True falseに設定すると音声通知が無効になります。 |
TypeChart |
アラートメッセージの表示/非表示 初期値:True falseに設定するとアラートメッセージが非表示になります。 |
NameFileSound |
アラート用の音声ファイル名 初期値:alert.wav アラート時に再生する音声ファイルを指定します。 |
ShortPeriod |
短期移動平均線算出期間 初期値:5 短期移動平均線の反応速度が変化します。 |
ShortPeriodMode |
短期移動平均線平滑化方法 初期値:1 短期移動平均線の種類を設定します。 |
BigPeriod |
エントリー用長期移動平均線算出期間 初期値:50 エントリー用長期移動平均線の反応速度が変化します。 |
BigPeriodMode |
エントリー用長期移動平均線平滑化方法 初期値:1 エントリー用長期移動平均線の種類を設定します。 |
ExitPeriod |
イグジット用移動平均線算出期間 初期値:20 イグジット用の移動平均線の反応速度が変化します。 |
ExitPeriodMode |
イグジット用移動平均線算平滑化方法 初期値:1 イグジット用の移動平均線の種類を設定します。 |
「UseSound」は、音声通知を使用するか否かを設定するための項目です。
trueに設定すると音声通知が有効になり、falseに設定すると無効になります。
「ShortPeriodMode」「BigPeriodMode」「ExitPeriodMode」は、各移動平均線の算出方法設定するための項目です。
0に設定すると単純移動平均が適用され、1が指数平滑移動平均、2が平滑化移動平均、3に設定すると加重移動平均でMAを算出します。
移動平均線を普段から使用しているという方であれば、パラメーターの設定で戸惑うことも少ないかと思います。
まとめ
「wma_cross1」の特長は以下の通りです。
移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスをアラートで通知する。
短期移動平均線とエントリー用の長期移動平均線がクロスした場合は矢印を表示する。
短期移動平均線とイグジット用の移動平均線がクロスした場合はxが表示される。
「wma_cross1」は、算出期間の異なる移動平均線のクロスをシグナルとして利用している方に向いているインジケーターです。
一度「wma_cross1」と、算出期間と平滑化方法を一致させた移動平均線を表示して、インジケーターの動作を確認しておくことをおすすめします。