上位足の移動平均線を下位足のチャートに表示できるMT4インジケーター『MTF_MA』
更新日時:2019年10月23日 05:02「MTF_MA(マルチタームフレーム移動平均線)」は、上位足の移動平均線を下位足のチャート上に表示することができるインジケーターです。
「MTF_MA」は次のような方におすすめです。
移動平均線をよく使う方
マルチタイムフレーム分析を取り入れている方
どの時間枠のチャートでも同じ時間枠の移動平均線を表示したい方
こういった方のために「MTF_MA」の使い方とパラメーターの設定方法について解説していきますので、ぜひで参考にしてみてください
MTF_MAの概要
「MTF_MA」が表示する移動平均線は、通常の方法で算出された移動平均線ですが、算出に用いる期間や価格の時間枠を自由に設定することができます。
そのため、1時間足の移動平均線を5分足や1分足のチャートに表示するといった使い方ができます。
冒頭のチャート画像は1時間足の20EMAを5分足のチャートに表示させたものです。
下位足のチャートだけを見ていても上位足の移動平均線を意識しながらトレードができますね。
なお、期間の長い移動平均線を数段階下の下位足のチャートに表示させても、価格と移動平均線が離れすぎて画面に入らなくなるので注意しましょう
1時間足の120EMAを1分足で表示させても、移動平均線は画面外で表示されてしまうことが多いです。
MTF_MAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
MTF_MAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
MTF_MAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
なお、インジケーターの挿入は、上位足の移動平均線を表示させたい下位足のチャートで行ってください。
入力項目 | 入力内容 |
MAPeriod |
移動平均線の期間 初期値:34 価格に対する移動平均線の反応が緩やかになります。 |
MATimeFrame |
表示する移動平均線の時間枠 1分足→1 5分足→5 15分足→15 30分足→30 1時間足→60 4時間足→240 日足→1440 週足→10080 月足→43200 初期値:0 値が大きくなほど、より長い時間枠をベースにした移動平均線が表示されます。 |
MAMethod |
移動平均線の種類(0=SMA, 1=EMA, 2=SMMA, 3=WMA) 初期値:1 価格に対する移動平均線の反応の仕方が変化します。 |
MAShift |
移動平均線のシフト 初期値:0 入力した数値の分だけ移動平均線が左右にずれます。 |
MAAppliedPrice |
適用価格(0=close, 1=open, 2=high, 3=low, 4=median(high+low)/2, 5=typical(high+low+close)/3, 6=weighted(high+low+close+close)/4) 初期値:0 価格に対する移動平均線の反応の仕方が変化します。 |
「MATimeFrame」を0に設定している場合、チャートの時間枠に合わせた移動平均線が表示され、通常の移動平均線として使用できます。
移動平均線のベースとなる時間枠は、分単位で入力する必要があり、「MATimeFrame」で設定した時間枠に対して、チャート表示している時間枠が小さいほど、「MTF_MA」が大きく階段状に表示されます。
使用しているチャートの時間枠から、大きく離れた値を設定すると使いにくくなるため注意が必要です。
移動平均線の算出方法や適用価格も、番号で指定する必要がありますので、対応する番号を確認しながら設定を行いましょう。
まとめ
「MTF_MA」を使用する際のポイントを以下にまとめました。
時間枠は使用しているチャートより、長い時間枠に設定
時間枠は分単位で設定
移動平均の算出方法や適用価格は番号で設定
表示中のチャートとインジケーターの時間枠が大きく離れていると使いにくい
「MTF_MA」は、移動平均線を使ったマルチタイムフレーム分析を、行いたい方に向いているインジケーターです。
また、長期のトレンドを分析したい方にもおすすめです。