傾きによって色が変わる正規化指数移動平均(REMA)をマルチタイムフレームで表示するMT4インジケーター『MTF_REMA』
更新日時:2019年11月18日 11:47「MTF_REMA」は、RELMA(Regularized Exponential Moving Average、 正規化指数移動平均)をマルチタイムフレームで表示するインジケーターです。
「MTF_REMA」は、以下のような方に向いています。
指数平滑移動平均線を使用している方
指数平滑移動平均線のラグが気になる方
値動きが速いマーケットで取引をしている方
この記事では、上記のような方のために「MTF_REMA」の使い方について解説していきます。
MTF_REMAの概要
「MTF_REMA」は、上位足の正規化指数移動平均を下位足のチャート上に表示することができ、正規化指数移動平均の傾きが上向きになっている間は緑色で表示し、逆に傾きが下向きになっている間は赤色で表示します。
正規化指数移動平均(Regularized Exponential Moving Average)とは、Chris Satchwellによって考案されたためサッチウェル移動平均とも呼ばれる移動平均で、EMAに比べて敏感に価格に追従し滑らかな線が描画されるように計算されています。
REMAの具体的な計算式は以下の通りです。
前日REMA + (2 / (n + 1)×(終値 - 前日REMA)) + f×(前日REMA + (前日REMA - 前々日REMA)) / (1 + f)
正規化指数移動平均を表示できるインジケーターは数が少ないため、新しい移動平均線を使いたい人にとっては、マルチタイムフレーム機能を使わないとしてもこのインジケーターは重宝するのではないでしょうか。
MTF_REMAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
MTF_REMAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
MTF_REMAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
TimeFrame |
REMAを算出する時間枠 初期値:current REMAを算出する時間枠を設定します。 |
MAPeriod |
REMAの算出期間 初期値:25 |
Factor |
係数 初期値:0.5 0に設定すると通常の指数平滑移動平均線が算出されます。 |
MAShift |
REMAのシフト 初期値:0 REMAの表示位置が左右に変化します。 |
MAAppliedPrice |
適用価格 初期値:Close price REMAの算出に使用する価格を設定します。 |
「TimeFrame」は、初期設定の状態ではチャートの時間枠に合わせてREMAを表示する設定になっていますので、マルチタイムフレームで表示したい場合は、「TimeFrame」を変更しましょう。
まとめ
「MTF_REMA」を、使用する上でのポイントをまとめると以下のようになります。
「MTF_REMA」は、通常の指数平滑移動平均線よりもラグが少なく、滑らかなラインを表示する。
マルチタイムフレームに対応している。
REMAが上昇している場合は緑色で表示される。
REMAが下降している場合は赤色で表示される。
「MTF_REMA」は、価格への反応が速くノイズが少ないため、値動きの激しいマーケットで取引をしている方に、向いているインジケーターです。
通常の指数平滑移動平均線のラグやノイズに悩まされているという方は、一度「MTF_REMA」を試してみてはいかがでしょうか。