傾きによって色が変わるバリアブル移動平均(VMA)をマルチタイムフレームで表示するMT4インジケーター『MTF_VMA 』
更新日時:2019年11月18日 11:50「MTF_VMA」は、VMA(Variable Moving Average、バリアブル移動平均)をマルチタイムフレームで、チャート上に表示できるMT4用のインジケーターです。
「MTF_VMA」は、以下のような方に向いています。
レンジ相場での移動平均線によるダマしのシグナルを減らしたい方
移動平均線の早過ぎるシグナルを減らしたい方
この記事では上記のような方のために、「MTF_VMA」の見方やパラメーターの設定方法について解説します。
MTF_VMAの概要
「MTF_VMA」は、上位足のバリアブル移動平均を下位足のチャート上に表示することができ、バリアブル移動平均の傾きが上向きになっている間は緑色で表示し、逆に傾きが下向きになっている間は赤色で表示します。
バリアブル移動平均とは、VHFという値を使用して平滑化定数を変化させて計算する移動平均線で、EMAと比べると反応が少し遅めなためレンジ相場でのダマしシグナルが少ないのが特徴です。
N日間バリアブル移動平均の具体的な計算式は以下の通りです。
VHF=(M日間の最高値 - M日間の最安値) ÷ 前日比の絶対値のM日間の総和
VMA = 前日のVMA + (当日終値 - 前日のVMA) × 2 ÷ (N+1) × VHF
バリアブル移動平均を表示できるインジケーターは数が少ないため、バリアブル移動平均を使いたい人にとっては、マルチタイムフレーム機能を使わないとしてもこのインジケーターは重宝するのではないでしょうか。
また、バリアブル移動平均はレンジ相場ではある程度平坦な線を描くため、レンジ相場でのダマしを少なくしたい人とっても魅力的かと思います。
MTF_VMAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
MTF_VMAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
MTF_VMAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
TimeFrame |
VMAを算出する時間枠 初期値:current VMAを算出する時間枠を設定します。 |
MAPeriod |
VMAの算出期間 初期値:12 設定した値に応じて価格に対するVMAの反応速度が変化します。 |
Factor |
係数 初期値:10 VMAの係数を設定します。 |
MAShift |
VMAのシフト 初期値:0 VMAの表示位置が左右に変化します。 |
MAAppliedPrice |
適用価格 初期値:Close price VMAの算出に使用する価格を設定します。 |
「MAPeriod」は、普段使用している移動平均線の算出期間を基準にするか、自身の分析したいトレンドの長さに応じて調整しましょう。
まとめ
「MTF_VMA」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
EMAと比較すると価格への反応が緩やかで、レンジ相場でのダマしが少ない。
マルチタイムフレーム表示に対応している。
緑色で表示されている場合は、インジケーターの値が増加している状態。
赤色で表示されている場合は、インジケーターの値が減少している状態。
「MTF_VMA」は、移動平均線によるレンジ相場でのダマしを、減らしたい方に向いているインジケーターです。
また、EMAが使いにくいと感じている方は、「MTF_VMA」を試してみるのも良いかもしれません。