傾きによって色が変わるゼロラグ指数移動平均(ZLEMA)をマルチタイムフレームで表示するMT4インジケーター『MTF_ZLEMA』
更新日時:2019年11月16日 11:35「MTF_ZLEMA」は、ZLEMA(Zero Lag Exponential Moving Average、ゼロラグ指数移動平均)をマルチタイムフレームでチャート上に表示できるインジケーターです。
「MTF_ZLEMA」は次のような方におすすめです。
移動平均線を使用している方
マルチタイムフレーム分析を行っている方
移動平均線を選ぶ際に、価格への反応速度を重視する方
この記事ではそういった方のために、「MTF_ZLEMA」について解説していきます。
MTF_ZLEMAの概要
「MTF_ZLEMA」は、上位足のゼロラグ指数移動平均を下位足のチャート上に表示することができ、ゼロラグ指数移動平均の傾きが上向きになっている間は緑色で表示し、逆に傾きが下向きになっている間は赤色で表示します。
ちなみにゼロラグ指数移動平均とは、実価格と移動平均のピークのズレが指数平滑移動平均よりも小さいのが特徴の移動平均線で、指数平滑移動平均の計算式の終値を(終値+(終値-(N-1)/2日前終値))にすることでゼロラグ指数移動平均を求めることができます。
N日ゼロラグ指数移動平均の具体的な計算式は以下の通りです。
(2 × 終値 - {(N - 1) ÷ 2}日前終値) × 2 ÷(N + 1)) + 前日N日ゼロラグ指数移動平均 × (1 - 2 ÷(N + 1))
ゼロラグ指数移動平均を表示できるインジケーターは数が少ないため、新しい移動平均線を使いたい人にとっては、マルチタイムフレーム機能を使わないとしてもこのインジケーターは重宝するのではないでしょうか。
また、ゼロラグ指数移動平均は指数平滑移動平均線(EMA)に比べて価格をしっかりと追従するため、トレンドの方向性が確認しやすいかと思います。
MTF_ZLEMAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
MTF_ZLEMAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
MTF_ZLEMAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
TimeFrame |
ZLMAを算出する時間枠 初期値:current ZLMAを算出する時間枠を設定します。 |
MAPeriod |
ZLMAの算出期間 初期値:25 値に応じてZLMAの価格への反応速度が変化します。 |
MAShift |
ZLMAのシフト 初期値:0 ZLMAの表示位置が変化します。 |
MAAppliedPrice |
ZLMAの適用価格 初期値:Close price ZLMAの算出に用いる価格を設定します。 |
「MAPeriod」は、自身が分析したいトレンドの長さに合わせて設定するとよいでしょう。
まとめ
「MTF_ZLEMA」を使用する際のポイントは以下の通りです。
緑色で表示されている場合はゼロラグ指数移動平均が上昇している状態。
赤色で表示されている場合はゼロラグ指数移動平均が下降している状態。
マルチタイムフレームで表示できる。
「MTF_ZLEMA」は、ラグの少ない移動平均線でマルチタイムフレーム分析を行いたい方に、向いているインジケーターです。
「MTF_ZLEMA」は、移動平均線の一種に過ぎないため、このインジケーター単体でエントリーのタイミングや水準を判断するのは避けて、ほかのインジケーターや手法と組み合わせて使用した方がよいでしょう。