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相場の流れを明確に見ることができるMT4インジケーター『単純移動平均線』

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単純移動平均線スクリーンショット

テクニカル分析では、値動きのノイズを取り除く際に、平均を用いた平滑化処理を行う指標が多数存在します。

「単純移動平均線」は、その中でも最も基本的な単純移動平均を用いたもので、以下のような方に向いています。

  1. ノイズを取り除いた価格の動きを分析したい方

  2. 価格の向かっている方向を確認したい方

この記事では上記のような方のために、「単純移動平均線」にいついて解説します。

  1. 単純移動平均線の概要
  2. 単純移動平均線を表示する方法
  3. 単純移動平均線のパラメーター解説
  4. まとめ

単純移動平均線の概要

単純移動平均線(SMA)とは、特定の期間の価格(一般的には終値)の平均値で、価格データを平均化することで滑らかな線を作り、トレンドを見やすくすることができます。

価格を平均化することで、相場の動きを1つの線として捉えることができます。

英語名はSimple Moving Averageで、SMAと略されます。

5日単純移動平均線であれば、過去5日間の終値の平均値

10日単純移動平均線であれば、過去10日間の終値の平均

20週間単純移動平均線であれば、過去20週間の終値の平均ということになります。

下の画像は、1日目の終値が100円で1日に10円ずつ上昇している相場がある場合の5日単純移動平均線です。

単純移動平均線算出スクリーンショット

5日目から6日目になるときに、1日目の終値を引き1日分移動していることから移動平均と言われています。

また、平均という性質上、短期のSMAほど値動きに敏感になり、長期のものは反応が鈍くなります。

相場によって向き不向きがあるため、一概にどちらかが有効であるとは言えません。

単純移動平均線を表示する方法

単純移動平均線(SMA)は、MT4に最初からインストールされています。

1. MT4上部のタブから「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Moving Average」の順にクリック。

2. 表示されたウィンドウの「移動平均線の種別」を"Simple"に変更。

3. 「OK」をクリック。

これでチャート上に単純移動平均線(SMA)が表示されました。

MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。

MT4でインジケーターを追加(インストール)して使用する方法

単純移動平均線のパラメーター解説

単純移動平均線パラメーター画像

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

入力項目 入力内容

期間

初期値:10

単純移動平均線の算出期間を設定します。

表示移動

初期値:0

単純移動平均線の表示位置が左右に移動します。

移動平均の種別

初期値:Simple

移動平均線の種類を設定します。

適用価格

初期値:Close

単純移動平均線の算出に用いる価格の種類を設定します。

「期間」は、単純移動平均線の算出期間を設定するための項目で、大きな値に設定するほど滑らかな移動平均線が表示されますが、値動きに対する反応速度は緩やかになります。

まとめ

「単純移動平均線」について解説しましたが、要点をまとめると以下のようになります。

  1. 価格データを平均化することでトレンドを見やすくできる。

  2. 算出期間が短期の移動平均線は値動きへの反応が敏感になる。

  3. 算出期間が長期の移動平均は値動きへの反応が鈍くなる。

「単純移動平均線」は、価格が向かっている方向を確認したい方に向いている指標です。

テクニカル分析において、最も基本的なインジケーターのひとつですので、使い方をしっかり確認しておきましょう。