volume(出来高)をT3MA化した移動平均線を表示するMT4インジケーター『t3-moving-volume-average』
更新日時:2019年11月02日 08:50「t3-moving-volume-average」は、ボリュームのT3MA(3重指数平滑移動平均線)を表示するインジケーターです。
「t3-moving-volume-average」は、以下のような方に向いているインジケーターです。
ノイズを取り除いたボリュームを観察したい方
ボリュームの推移を調べたい方
ボリュームの分析をトレードに取り入れている方
この記事では上記のような方のために「t3-moving-volume-average」の使い方やパラメータの設定方法について解説していきます。
t3-moving-volume-averageの概要
インジケーターを起動するとサブウィンドウ上に、ボリュームを示すヒストグラムと、ヒストグラムのT3MAが赤色で表示されます。
「t3-moving-volume-average」を表示することで、トレンド転換の可能性やボラティリティーの高さを確認することができます。
ちなみにT3MAとは、指数平滑移動平均線(EMA)を3回平滑化したもので、SMAやEMAに比べて非常に滑らかな移動平均線を描くため上下動の動きが非常に見やすい反面、追従が比較的ゆっくりであるという特徴を持つ移動平均線です。
このインジケーターの使い方の例として、表示されているT3MAが上昇し続けている間はボラティリティが高く、逆に下降し続けている間はボラティリティが低いと見られ、またT3MAをvolumeの緑棒が突き抜けたらトレンド転換の可能性があると見るといった使い方ができるでしょう。
t3-moving-volume-averageを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
t3-moving-volume-averageのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
t3-moving-volume-averageのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
MA_Period |
移動平均線の算出期間 初期値:48 値を大きくすると、ボリュームの変化に対する移動平均線の反応が緩やかになります。 |
b |
加速因数 初期値:0.618 1に設定すると通常の指数平滑移動平均線として算出されます。 |
「b」はT3の加速因数を調整するためのパラメーターで、0から1の範囲で設定する必要があり、価格をもとにしたT3移動平均線では、0.7に設定されることが多いです。
「b」を1に設定することでT3移動平均ではなく、通常の指数平滑移動平均線を算出することも可能です。
相場の状況に合わせて、調整すると良いでしょう。
まとめ
「t3-moving-volume-average」の使用方法やパラメータの設定方法について解説しましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
移動平均線が上昇している場合はボラティリティーが増加している状態。
移動平均線が下降している場合はボラティリティーが減少している状態。
移動平均線をヒストグラムの突き抜けた場合、トレンドが転換する可能性がある。
「t3-moving-volume-average」は、普段からボリュームの分析を行っている方が、さらに掘り下げて分析したい場合に活用できます。
ボリュームのみで相場の転換を予測しようとすると、精度が低くなってしまうことも多いので、転換する可能性を調べたい場合は、ほかのインジケータと組み合わせて使用することをおすすめします。