TEMAと3本のEMAを表示するMT4インジケーター「Tema_rlh」
更新日時:2020年07月02日 11:53移動平均線にはさまざまな種類があり、算出方法によって価格の変化に対する反応が異なります。
そのため、使用している移動平均線と相場の状況によっては、移動平均線の反応が遅くなってしまうこともあります。
「Tema_rlh」は、値動きに対する反応が速いTEMAという移動平均線をベースにしたインジケーターで、次のような方に向いています。
現在使用している移動平均線の反応速度に不満がある方
値動きの速い相場で取引している方
以上のような方のためにこの記事では、「Tema_rlh」について解説します。
Tema_rlhの概要
TEMA(Triple Exponential Moving Average)は、指数平滑移動平均で3重に平滑化を行う移動平均線で、算出には4つの段階があります。
「Tema_rlh」はTEMAを算出する4つの段階それぞれの移動平均線をチャート上に表示するインジケーターで、Robert Hillによって開発されました。
「Tema_rlh」の算出方法は以下の通りです。
EMA1=終値のEMA
EMA2=EMA1のEMA
EMA3=EMA2のEMA
TEMA=EMA×3-EMA2×3+EMA3
EMA1が赤色、EMA2が緑色、EMA3が黄色、TEMAが水色でそれぞれ表示されます。
各段階の移動平均線の違いを視覚的に確認することができ、EMA1からEMA3にかけて指数平滑化の回数が多くなるほど、描写されるラインが滑らかになる一方で、価格への反応が遅くなっていることが分かります。
TEMAは他の指数平滑移動平均線と比較すると、価格への反応が速く値動きが速い相場でも、反応が遅れにくい点が特徴です。
Tema_rlhを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Tema_rlhのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Tema_rlhのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「Tema_rlh」のパラメーターは、移動平均線の算出期間を設定する項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
EMA_Period |
EMA算出期間 初期値:14 指数平滑移動平均線の算出期間を設定します。 |
「EMA_Period」は、TEMAを算出する際の指数平滑移動平均の算出期間を設定するための項目で、小さな値に設定するほど移動平均線の価格に対する反応速度が速くなります。
反対に大きな値に設定すると、価格に対する反応は緩やかになりますが、ノイズが少なくなります。
まとめ
「Tema_rlh」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
TEMAを算出する4つの段階それぞれの移動平均線する。
EMA1が赤色、EMA2が緑色、EMA3が黄色、TEMAが水色で表示される。
「Tema_rlh」は、値動きの速い相場で取引している方に向いているインジケーターです。
価格への反応の速さを重視する方に、向いている移動平均線とも言えますが、「Tema_rlh」ではラインごとに表示/非表示を、設定することができない点に留意しておきましょう。