標準的なピボットを表示するMT5インジケーター「AutoPivotIndicator」

更新日時：2020年03月09日 23:47

現在のトレンドが反転する可能性のある水準を、分析できるインジケーターはないのだろうか考えたことはないでしょうか。

「pivot」は前日の価格をもとに、サポートラインやレジスタンスラインをチャート上に表示するインジケーターで、以下のような方に向いています。

1. トレンドが転換する可能性のある水準を分析したい方

2. MT5でピボットを使用したい方

3. デイトレやスキャルピングなどの短期取引を行っている方

この記事では上記のような方のために、「pivot」について解説していきます。

1. pivotの概要
2. pivotを表示する方法
3. pivotのパラメーター解説
4. まとめ

pivotの概要

「pivot」は、MT5のチャートにピボットを表示するためのインジケーターです。

インジケーターを起動するとピボットポイントがオレンジのライン、レジスタンスラインが緑色、サポートラインが赤色で表示されます。

レジスタンスラインは、上から順にR3、R2、R1と呼ばれ、R2とR1に価格が到達するとトレンドが反転する可能性があり、これら2つの水準では逆張り（売り）でエントリーするのがセオリーです。

R3に価格が到達した場合は、強い上昇トレンドが発生している可能性を示唆しており、エントリーする場合は順張りの買いエントリーが基本です。

サポートラインは、下から順にS3、S2、S1と呼ばれ、S2とS1に価格が到達するとトレンドが反転する可能性があり、これら2つの水準では逆張り（買い）でのエントリーが基本となります。

S3に価格が到達した場合は、強い下降トレンドが発生している可能性を示唆しており、エントリーする場合は売りで順張りします。

各ラインの算出方法は以下の通りです。

ピボットポイント= ( 高値 + 終値 + 安値 )/3

R3 = 高値 + 2×(ピボットポイント - 安値)

R2 = ピボットポイント + (R1 - S1)

R1 = 2 × ピボットポイント - 安値

S1 = 2 × ピボットポイント - 高値

S2 = ピボットポイント - (R1 - S1))

S3 = 安値 - 2×(高値 - ピボットポイント

ピボットの算出には週足や月足の価格を用いることもありますが、「pivot」では前日の価格を用いて各水準を算出しています。

pivotを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

pivotのパラメーター解説

「pivot」にトレーダーが変更可能なパラメーターはありません。

まとめ

「pivot」を使用する際のポイントを以下にまとめておきます。

1. 前日の高値、安値、終値に基づいてピボットポイントを算出している。

2. R1とR2では売り、R3では買いでエントリーする。

3. S1とS2では買い、S3では売りでエントリーする。

「pivot」は日足より短い時間足のチャートで、トレンドが反転する可能性のある水準を分析したい方に、向いているインジケーターです。

フィボナッチリトレースメントと用途が近いインジケーターですので、フィボナッチリトレースメントが自身に合わないと感じている方は、こちらを試してみるのも良いかもしれません。