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米小売売上高の下振れで急落~2016年08月12日エントリーポイントの解説~

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ドル/円の解説

ドル円1時間足20160812-02

上の画像は、ドル円1時間足チャートです。環境認識として、08月12日が始まった段階では、上目線でも下目線でもないという状態でした。

先週末、木曜日のNY時間に『100.996』~『101.485』のレンジを上方にブレイクしました。金曜日の寄り付き直後『A1』の部分で押しとも言えないような小さな押しを作って上昇、『B1』の部分でダブルトップを形成しました。

金曜日の21:00(日本時間)から大きく下落する形となりましたが、これはアメリカの小売売上高が良くなかったという事を受けての下落となります。

エントリーポイントについて

元々が、上目線とも下目線とも言えないような相場環境でしたので、基本的には様子見推奨の状態でした。『A1』の部分は押しと言えないような浅い押しですので、ここで押し目買いを入れて行くのは現実的には難しかったのではないかと思います。

しいて言えば、『B1』の楕円のダブルトップの部分でショートを仕掛けたい所ですが、ネックラインとなった『101.999』のすぐ下に『101.908』と言うラインがあり、ここを抜けてから入ろうと考えると指標発表でドカンと下げてしまって、入るタイミングを逸してしまうという事になった公算が高かったと思います。

詰まる所、指標発表の後の下げを取るには飛び乗りで入るしかなかったのかなと言うように思いますが、元々、目線がハッキリしない状態でしたので無理に参加しなくても良い相場であったように思います。

本日について

ドル円1時間足20160812.png

上の画像はドル/円1時間足チャートをやや長めの期間表示したものです。

俯瞰すれば、『100.742』~『102.597』のレンジの中での推移となっています。

先週の値動きを振り返ると『高値A』→『高値B』と高値を切り下げ、『安値A』→『安値B』と微妙に安値を切り下げています。高値・安値共に切り下がっていますので、厳密に言えば下落トレンド発生という事になるのですが、レンジ下限の『100.742』を下抜けたわけではないので、完全に下目線とも言えないような状況でもあります。

本日については、先週末金曜日の指標発表後の下落に対する戻り売りを狙って行くというスタンスで良いように思われます。完全に下目線と言うわけではないのですが、戻り売りが成功して、『100.742』を下抜けて行くような事になった場合、下落トレンドの一番最初の波を捉まえる形になりますので、戻り高値の目処を探りながら、入るチャンスがあればトライしても良いように思われます。

ユーロ/円の解説

ユーロ円1時間足20160812-01

上の画像は、ユーロ/円1時間足チャートです。環境認識として、08月12日が始まった段階では、上目線でも下目線でもないという状態でした。

先週末、木曜日のNY時間に『112.864』~『113.317』のレンジを上方にブレイクしました。金曜日の寄り付き直後『A』及び『B』の部分で押しとも言えないような小さな押しを作って上昇、金曜日の21:00(日本時間)から大きく下落する形となりました。これはアメリカの小売売上高が良くなかったという事を受けて、ドル円の下落につられた値動きとなります。

エントリーポイントについて

元々が、上目線とも下目線とも言えないような相場環境でしたので、基本的には様子見推奨の状態でした。『A』・『B』の部分は押しと言えないような浅い押しですので、ここで押し目買いを入れて行くのは現実的には難しかったのではないかと思います。

アメリカの小売売上高を受けての急落を取れたかと言うとこちらも少し難しかったのではないかと思います。『113.529』~『113.608』(チャート画像抵抗帯1)に抵抗帯があり、『A』の部分を押しと見るのであればここにもサポートライン(チャート画像赤のライン)を引く事が出来ます。

21:00~22:00のロウソク足がここを下抜けたという事で、ショートのエントリーをするという手も無くはないのですが、最初の下げが大きかっただけにプルバックを待って入ろうと思うとプルバックが入らずに下がって行ってしまってタイミングを逸してしまったのではないかと思います。

指標発表を受けての値動きですので、この下落を取るには飛び乗りで入るしかなかったと思いますが、元々、目線がハッキリしない状態でしたので無理に参加しなくても良い相場であったように思います。

本日について

ユーロ円1時間足20160812-02

上の画像はユーロ/円1時間足チャートをやや長めの期間表示したものです。

俯瞰すると『高値A』→『高値B』→『高値C』と少しづつ高値を切り上げ、『安値A』→『安値B』と安値を切り上げてきましたが、先週末金曜日の下落によって、『安値B』のラインを下抜けています。

方向感のない相場と言って良いかと思いますが、必ず方向感が出る時がやってきますので、それまでは様子見という事で良いと思います。

ユーロ/ドルの解説

ユーロドル1時間足20160812-01

上の画像は、ユーロ/ドル1時間足チャートです。環境認識として、08月12日が始まった段階では、長い目で見れば上目線と言う状態で、直近では1.11337~1.11884のレンジ内で推移しているという状態にありました。

先週末金曜日のアメリカの小売売上高の発表を受けて急騰し、一時1.11337~1.11884のレンジを上抜けたもののレンジの内側へ戻されてきています。

エントリーポイントについて

長い目で俯瞰すれば上目線と言う状況の中で、直近のレンジ内での値動きは『安値A』→『安値B』→『安値C』と安値を切り下げ、『高値A』→『高値B』と高値も切り下げる流れでしたが、アメリカの小売売上高の発表を受けた急騰によって『高値C』を付け、高値を切り下げる流れに変化が生じています。

チャート画像の黄色いラインは、『安値C』~『高値C』に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものです。61.8%戻し近辺の『安値D?』において、反発の動きが見られます。今後、これ以上に下げてしまう可能性も有りますので『?』を付けましたが、買いを検討しても良いレベルと言えます。個人的には週マタギのポジションを持たない主義なので、エントリーに至ってはいませんが、やや逆張り気味に入るのであれば、1.11600アラウンドで買って、損切りを浅目に見るのであれば1.11535~1.11556の支持帯の少し下に損切りを置くか、形が崩れるまで見るのであれば『1.11337』の少し下に損切りを置けばよいかと思います。

余談ですが、サポートライン・レジスタンスライン付近での値動きを5分足とか15分足で分析して入るというやり方もあるのですが、長期足の流れが反転してないのにこれをやると思わぬ敗北を喫してしまう事もあります。

例えば、今回の場合、1時間足レベルでは『安値A』→『安値B』→『安値C』と安値を切り下げ、『高値A』→『高値B』と高値を切り下げています。勢いは強くない感じですが、厳密に言えば下落トレンドにあると言えます。この流れの中で、例えば1.1140アラウンドにサポートラインを引いておいて、その近辺で分足の波の切り替わりを見てロングをするというのは逆張り以外の何物でもありません。

私は逆張りを否定する考えではないので、別に逆張りをしても良いと考えているわけですが、大事な事は『逆張りをしている』という意識を持ってそういうエントリーをしているか?という事です。相場をフラクタル構造として捉えるのも結構ですが、分足等見なくても大小の波を捉えて行く事は可能ですので、自分がどの時間足のどのサイズの波を取りたいのか?という事をしっかりと決めた上で分足を利用するなら利用するようにする事が大切です。

話が脇道に逸れましたが、『高値C』を付けた事で、高値を切り下げる流れを崩しています。高値『C』を上抜けた時点で、『安値A』→『安値B』→『安値C』と安値を切り下げ、『高値A』→『高値B』と高値を切り下げてきた下落トレンドの流れを完全に断ち切る形となりますが、長い目で見た時、元々の目線として上目線にあります。『安値D?』でロングを仕掛ける場合には、短期的な目線が完全に上目線に切り替わる前に仕掛ける形になりますが、これが成功した場合、上昇の流れに切り替わった根元で入れるという事になります。その場合、値幅の期待値も大きなものとなりますので、トライする価値のあるエントリーポイントと考える事が出来ます。。

個人的には、完全なる逆張りと言うのは、レンジの下限等でバチッと入る方法の事かと思っているのですが、高値を切り下げる流れが崩れてから、『安値も切り上げるであろう』と言う狙いで入る逆張りもあります。逆張りをする場合でも、自分がどちらの狙いで入っているのかを知っておくことが非常に重要です。

本日について

ユーロドル1時間足20160812-02

上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートをやや長めの期間表示したものです。

俯瞰すると『高値A1』→『高値A2』→『高値A3』と高値を切り上げ、『安値A1』→『安値B1』→『安値C1』と安値を切り上げおり、高値・安値共に切り上げる流れが継続しています。

基本的には、押し目買い方針で買い場を探すというスタンスで良いかと思いますが、『1.11337』を下抜けるような事があれば、流れに変化が生じる可能性が出てきますので、1.11337を実体で下抜けるような事があれば、一旦、ロングのポジションはクローズする必要性があります。