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米CPIの発表を控えて様子見相場。ユーロドルは損切りを狙い打ちされやすい相場つきかも

更新日時:

2023年1月10日のユーロドルは米CPIの発表を控えて全体的に小動きでした。

ユーロドルの値動き(2023年01月10日)

始値:1.07263

高値:1.07586

安値:1.07112

終値:1.07308

+4.5pips(高値から安値:47.4pips)

2023年01月10日発表の経済指標

時間 経済指標 前回 予想 結果
8:30 日本 12月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比) 前回3.6% 予想3.8% 結果4.0%
8:30 日本 11月全世帯家計調査・消費支出(前年同月比)  前回1.2% 予想0.5% 結果-1.2%
9:01 英国 12月英小売連合(BRC)小売売上高調査(前年同月比)  前回4.1% 予想-- 結果6.5%
16:00 トルコ 11月失業率 前回10.2% 予想-- 結果10.2%
16:00 トルコ 11月鉱工業生産(前月比) 前回2.4% 予想-0.9% 結果-1.1%
18:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、討論会出席 前回-- 予想-- 結果--
18:30 英国 ベイリー英中銀(BOE)総裁、討論会出席 前回-- 予想-- 結果--
19:10 英国 ベイリー英中銀(BOE)総裁、発言 前回-- 予想-- 結果--
23:00 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言  前回-- 予想-- 結果--
24:00 米国 11月卸売売上高(前月比) 前回0.4% 予想0.5% 結果-0.6%

2023年01月10日の要人発言

イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏

ブルームバーグによると、イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は、英国の労働市場が軟化し経済がリセッション(景気後退)に向かう中で、インフレ圧力が低下しつつある可能性を示唆した。 ピル氏はニューヨークで9日夜に予定する講演の準備原稿で、「労働市場の指標の変化を目にし始めている」と述べた。 ピル氏はこれまで、昨年に40年ぶりの高水準に達したインフレに強力に対処する決意を強調していたが、今回の発言からは論調の変化が見て取れる。同氏はインフレ率を目標の2%に戻すことで英中銀にためらいはないとくぎを刺しつつも、見通しが改善しつつあるとし、その理由も語った。

黒田日銀総裁

黒田日銀総裁は10日、ストックホルムでのスウェーデン中銀の会合で「気候変動は価格や成長に大きな影響を及ぼし得る」などと発言した。

ECBシュナーベル専務理事

ECBのシュナーベル専務理事は参加したイベントで、ECBの保有債券で気候変動対応を強化すべきとの考えを示した。

シュナーベルECB専務理事

「金利はさらに大きく着実に上昇する必要がある」「インフレが自律的に後退することはない」

パウエルFRB議長

「FRBは現在も今後も気候政策立案者ではない」「FRBはより広範な気候目標を促進するために金融政策や規制政策のツールを使用すべきではない」「FRBはインフレと雇用目標の達成に重点を置いている」「FRBはその責務との明確な結びつきなしに活動を追求すべきではない」

世界銀行

「2023年の世界成長率予測を+1.7%へ下方修正。世界的なリセッションを警告」

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長

「FRBのツールはうまく機能、我々の責務には何の問題もない」「金融システムは現在、より実質的に回復力がある」「FRBは最近の危機でそのツールを革新的に使用した」

ボウマンFRB理事

ボウマンFRB理事は「今後の利上げ幅と政策金利の最終的水準は指標やインフレ・経済見通し次第」「インフレがピークに達し、より持続的に低下するとの納得できる兆し求める」「十分に景気抑制的な金利となれば、当分はその水準で維持する必要」「インフレ持続のリスクは金融引き締めによるリスクよりはるかに大きい」「労働市場と家計のバランスシート、米銀行システムの強さに勇気づけられる」などと述べた。

ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事

「追加利上げが必要になると予想」「FRBは利上げ後、しばらくの間金利を維持する必要がある」「労働市場はやや軟化する必要があるだろう」「しばらくの間、ピーク金利を維持することを支持」「インフレを下げるため、やるべきことは依然として多くある」「インフレは高すぎる」

ユーロドルの日足分析(2023年01月11日)

ユーロドル日足

ユーロドルの日足の状況は、2021年1月(『1.23217』)から下落を続け、2022年9月末にいったん底打ち(『0.95908』)して反発しています。

現状では2021年1月~2022年9月末までの下落の38.2%戻しラインの少し上くらいの水準を推移しています。

ユーロドルに関しては超長期的な流れでは下落トレンドの最中にあり、そのトレンドに変化はないという中で、直近の3ヶ月くらいの値動き(チャート画像赤い楕円の部分)に関しては『安値・高値切り上げ』のダウ理論的に言う上昇トレンドとなっており、トレンドが継続中です。

ユーロドルの1時間足分析(2023年01月11日)

ユーロドル1時間足

ユーロドルの直近の値動きに対して波を書いてみると赤い線のような波を書く事が出来ます。

オレンジの枠の部分でダブルトップを形成し、ネックラインを下抜けてから一旦は『高値安値切り下げ』の下落トレンドの形状となったものの、1月6日の上昇でこの下落トレンドは終了、現在はトレンドレスの状態にあります。

買い目線の人の思考

ユーロドルを買おうと思っている人は・・・

  1. 日足レベルでのの戻りの上値余地がまだあると思っている

  2. 1時間足のトレンドが上昇トレンドに回帰していくと思っている

・・・のいずれかと言う事になります。

彼らが損切りをしてくるタイミングを考えて行くと日足レベルで考えられるのは、直近安値ラインである『1.05177』を明確に下抜いてしまい『高値安値切り上げ』の形が崩れた時が考えられます。

一方、1時間足レベルの波の形状からするとトレンドレスの状態で『1.04937』~『1.07574』の片波の中での値動きとなっていて、青のボックスの小型のレンジを作っています。

この小型のレンジの下には1時間足レベルのサポートライン『1.07103』が存在しているので、ここを明確に下抜けてくると損切りが出る可能性がありますが、トレンドレスの状態の中でいくつかサポートラインがあるといった状況ではあるのでサポートラインで買い下がってくるいわゆるナンピンをしてくる人もいそうな相場環境でもあります。

ナンピンを画策してくる人にとっての最終防衛ラインは『1.04938』の下辺りになろうと思うので、そのラインを破ると損切りが出る可能性がありそうな気がします。

売り目線の人の思考

ユーロドル売りを考えている人は・・・

  1. 日足レベルでの長期下落トレンドに対する戻り売りがしたい人

  2. 日足のレジスタンスラインを背にしての売り

・・・と言う事になろうかと思います。

日足レベルでの長期下落トレンドに乗りたいと言っても、直近3ヶ月程度の日足のトレンドは上向きであるので売る場合は逆張りチックな入り方にならざるを得ませんので、日足レベルのレジスタンスライン付近では売りが入る可能性が高まり、必然的にレジスタンスラインの少し上には損切りの注文が入っているという構図になると思いますので、投機筋に狙われやすそうな感じがします。

2023年01月11日発表の経済指標

時間 経済指標 前回 予想 結果
9:30 豪州 11月小売売上高(前月比) 前回-0.2% 予想0.7% 結果1.4%
9:30 豪州 11月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 前回6.9% 予想7.3% 結果7.4%
14:00 日本 11月景気一致指数(CI)・速報値 前回99.6 予想99.1 結果--
14:00 日本 11月景気先行指数(CI)・速報値 前回98.6 予想97.6 結果--
16:00 トルコ 11月経常収支 前回-3.6億USD 予想-41.0億USD 結果--
21:00 米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)  前回-10.3% 予想-- 結果--