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日銀は物価目標の達成時期先送り。トランプ候補、支持率でクリントン候補を逆転~2016年11月01日の為替相場解説~

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昨日は、日銀の金融政策発表が行われ、金融緩和の現状維持を賛成多数で決めました。

短期の政策金利をマイナス0.1%、長期金利である10年物国債金利をゼロ%程度に操作する現状の金融市場の調節を続ける一方で、同時に公表した『経済・物価情勢の展望(展望リポート)』では、2%の物価目標の達成時期を『18年度ごろ』と修正、従来の『2017年度中』から先送りする形になりました。

また、アメリカ大統領選挙においては、トランプ氏がクリントン氏を支持率において逆転との報道も伝わっています。

ドル/円の解説

ドル円1時間足20161102-01

ドル/円の環境認識

高値『M3』は、直近の高値『M1』を上抜けする事が出来ず、安値『M2』を下抜けした事によって、中期トレンド(オレンジ色の波)の方向性は下向きに変化しています。

チャート画像に引いた黄色のラインは、長期トレンド(ピンク色の波)の方波に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものですが、61.8%戻しのラインを下抜こうかと言う情勢になってきています。

ドル/円の値動きの考察

ドル円1時間足20161102-02

白い楕円で囲った部分でダブルトップを形成して落ちて行ったという値動きになっています。

赤い水平線がネックラインという事になりますが、ネックラインをブレイクした後、プルバックが入らなかった形なので、プルバックを待って入るタイプの人は入れなかったという人もいるのではないかと思います。飛び乗りで入るか?プルバックを待つかは?時と場合で、奏功する事もあれば、裏目に出る事もあり、正解かそうでなかったかはその時々での結果論という事になってしまう分野ですが、各自のルールに従って対処すべき問題かと言うように思います。

ユーロ/円の解説

ユーロ円1時間足20161102-01

ユーロ/円の環境認識

画像に振った数字は、中期トレンド(オレンジ色の波)に対して、エリオット波動理論のカウントを振ったものになります。

5波が出た後にX波が出現、その後、調整波が出て上昇したものの反落と言う流れであったと見る事が出来るかと思います。

余談となりますが、エリオット波動理論の難しさは、8波1サイクルにならないような波動が出てしまった時にどう解釈して行くのか?と言う部分にあります。これを『ダマシ』と切り捨ててしまう事は簡単ですが、それでは進歩というモノがありませんので、『X波』というモノの存在も頭に入れつつ、波を分解して行くクセを付けると良いかと思います。

ユーロ/円の値動きの考察

ユーロ円1時間足20161102-02

昨日は、黒田総裁の会見近辺から上昇、その後NY時間から下落し始めて行ってこいと言ったような展開となりました。今週はイベントが続く週でもあるので、無理にやらなくても良いかと思うのですが、参加する場合には、乱高下的な値動きに警戒して行く必要性があります。

ユーロ/ドルの解説

ユーロドル1時間足20161102-01

ユーロ/ドルの環境認識

チャート画像に引いた黄色のラインは、尺の問題で端が切れてしまっていますが、9月26日から始まった長期トレンドの方波(ピンクの波)に対して、フィボナッチリトレースメントを当てたものになります。

こうして俯瞰してみるとおおよそ半戻し程度のレベルまで戻してきた格好になっています。

中期トレンド(オレンジ色の波)は、3波もしくはC波進行中と言った状況になってきています。

ユーロ/ドルの値動きの考察

ユーロドル1時間足20161102-02

中期トレンドが反転しつつあるという状況にあった中で、短期トレンド(青い波)は、赤いラインを上抜いた時点で上昇トレンドになっています。買うという事であれば、赤いラインを上抜いて戻ってきたタイミングの『EP1』でのロングが考えられました。

ただ、このポイントは、中期トレンドの直近高値に近い位置でもあるので、中期トレンドの直近高値を上抜いてから入るという事であっても、良いかと思います。

本日はFOMCが予定されています。アメリカの大統領選を控えて、サプライズ的な動きはないと思われますが、大統領選に絡んだ報道も併せて警戒が必要です。