FXで何やっても勝てなくて、やったコト

波とは何か:ローソク足の集合体で傾向を読む

更新日時:2026年03月13日 02:50

FXで相場を見る時、ローソク足1本だけを見てしまうと、目先の動きに振り回されやすくなります。

いわゆる「木を見て森を見ず」という状態です。

我々が見なければならないのは、1本の足ではなく、複数のローソク足が作る"傾向"。この"傾向"こそが、相場の波であり、我々が「トレンド」と呼んでいるものです。

※本記事は学習目的の解説です。相場には損失リスクがあり、最終判断はご自身でお願いします。

木を見て森を見る(1本ではなく全体で捉える)

  1. まず結論|相場の波とは何か
    1. 上昇・下落・持ち合い
    2. 波を見る=傾向を見る
  2. なぜ「1本」ではなく「集合体」で見るのか
    1. 1本は"結果"、集合体は"傾向"
    2. 1本=文字、波=文章
  3. 片波とは|どこからどこまでを1つの波とするか
    1. 上昇の片波/下落の片波
  4. 波動とは|片波の集合と分類
    1. 上昇トレンド/下落トレンド/トレンドレス
  5. 波動の見方|3つのポイント
    1. ① 方向(ダウ理論で評価)
    2. ② 勢い(実体×継続)
    3. ③ 押し・戻し(深さと基準ライン)
  6. フラクタル構造|大きい波の中に小さい波
    1. 上位足→下位足で整理する
  7. 実戦でどう使うのか|押し目買いの土台
    1. 上位足で方向→下位足の逆行→再合流
    2. シンプル≠誰でも再現
  8. 波を見る時の注意点|最後にここだけ
    1. 注意点3つ
    2. 今日の結論(エンディング)

まず結論|相場の波とは何か

相場の波とは、複数のローソク足が連なって作る、値動きの流れです。

上昇・下落・持ち合い

  • 上に進む流れなら「上昇の波」

  • 下に進む流れなら「下落の波」

  • 行ったり来たりで方向感が弱ければ「持ち合い(レンジ)」

相場の波(上昇・下落・持ち合い)

波を見る=傾向を見る

つまり、波を見るというのは「この相場は今、どちらに進みやすいのか」という傾向を見ることです。

なぜ「1本」ではなく「集合体」で見るのか

初心者のうちは、大きな陽線が出ると「上だ」と思い、大きな陰線が出ると「下だ」と思いがちです。

しかし、1本のローソク足だけで方向性を判断するのは、なかなか難しい。

1本は"結果"、集合体は"傾向"

なぜなら、ローソク足1本が示すのは単位時間の売買の結果であって、傾向ではないからです。

一方で、複数のローソク足をまとめて見ると、次のような情報が整理しやすくなります。

  • どちらの方向に進んでいるのか

  • どこで勢いが鈍ったのか

  • 戻しが浅いのか深いのか

  • 次にまた同じ方向へ進みそうか

1本=文字、波=文章

言い換えるなら、ローソク足1本は「文字」、波は「文章」という捉え方もできます。

文字が読めなければ文章を読むことはできないので、ローソク足を重視することと矛盾しません。

ただし、文字1つだけを見ても意味が限定的なように、相場もローソク足単体ではなく"集合体"で見た方が傾向を捉えやすいのです。

複数本を1本として読む(複合線)

1本では傾向は見えない(1本=文字/波=文章)

片波とは|どこからどこまでを1つの波とするか

では、波とは具体的にどこからどこまでを指すのか。

シンプルに言えば、ある安値から上に伸びて、いったん止まり、下がるまで。あるいは、ある高値から下に下がって、いったん止まるまで(上がるまで)。

上昇の片波/下落の片波

この「安値→高値」あるいは「高値→安値」のひとまとまりを、1つの波として捉え、『片波』と呼びます。

上昇の波であれば上昇の片波、下落の波であれば下落の片波です。

水平線・波の描き方

片波とは(上昇の片波/下落の片波)

波動とは|片波の集合と分類

そして、複数の片波が集まったものを波動といいます。

どういう片波が集まって構成している波動であるかによって、波動の持つ性格が異なってきます。

上昇トレンド/下落トレンド/トレンドレス

  • 上昇の波動=上昇トレンド(安値・高値 切り上げ)

  • 下落の波動=下落トレンド(高値・安値 切り下げ)

  • どっちでもない波動=トレンドレス

波動とは(片波の集合と分類)

波動の見方|3つのポイント

波動を見る時は、まず次の3つを見ると整理しやすいです。

① 方向(ダウ理論で評価)

方向は「上か下か」を感覚で決めるのではなく、ダウ理論的にどう評価できるかを見ます。

ダウ理論で目線を決める

波動の見方① 方向(ダウ理論で評価)

② 勢い(実体×継続)

次に、その波がどれくらい強く進んでいるか(勢い)を見ます。

  • ローソク足の実体の大きさ

  • 同方向の足の継続性

勢いは「買いが続いている/売りが続いている」などを"断定"するためではなく、あくまで状況を推し量る材料として使います。

小陰線・小陽線の読み方

波動の見方② 勢い(実体の大きさ/同方向の継続)

③ 押し・戻し(深さと基準ライン)

波は一直線では動きません。進んでは戻し、進んでは戻します。

ここで大事なのが、押しや戻しが「トレンドを変化させるレベルなのか、そうでないのか」です。

一般に、上昇中なら「ラス押し安値」、下落中なら「ラス戻り高値」をブレイクするような事態が起きた場合は、押し/戻しを超えた変化を疑う必要が出ます(詳細は別記事・別動画で解説予定)。

波動の見方③ 押し・戻し(破らない/破る)

フラクタル構造|大きい波の中に小さい波

相場の波は、大きい波の中に小さい波が入れ子になっています。

たとえば日足では1本の上昇の片波に見えても、下位足で見ると小さな波が集まって出来ていることが分かります。これをフラクタル構造といいます。

上位足→下位足で整理する

下位足の下落トレンドが、上位足の上昇トレンドの「押し目」に過ぎない、ということは普通にあります。

だからこそ重要なのは、今見ているのはどの時間足の波か、その波は上位足と一致しているか(順行)/逆行しているか、という点です。

環境認識の手順(日足→4時間足→1時間足)

日足・4時間足・1時間足の定点チェック

大きい波の中に小さい波(フラクタル構造)

実戦でどう使うのか|押し目買いの土台

考え方はシンプルです。

  • まず大きい波(上位足)の方向を見る

  • 小さい波(下位足)の一時的な逆行を観察する

  • 再び大きい波の方向へ揃う場面を狙う

上位足で方向→下位足の逆行→再合流

上位足で明らかに上昇の波が出ている時、下位足で一時的に下がる場面があれば、それは単なる下落ではなく「上昇波の中の押し」かもしれません。

その押しが終わって再び上に向かう兆しが出るなら、そこは見る価値のある場面になります(もちろん毎回うまくいくとは限りません)。

ブレイク手法の注意点

環境認識の手順(日足→4時間足→1時間足)

実戦:押し目買いの考え方(上位足→下位足→再合流)

シンプル≠誰でも再現

戦略の形はシンプルでも、「誰でも同じ精度で再現できる」とは別問題です。

差が出る理由はシンプルで、『波を書く技術を磨いていないから』に尽きます。

波を書く3つの方法

シンプル≠誰でも再現(鍵:波を書く技術)

この記事の内容はYouTubeでも図解つきで解説しています(復習用)。

波を見る時の注意点|最後にここだけ

注意点3つ

  • 細かく分けすぎない(ノイズまで拾いやすい)

  • 1つの時間足だけで決めない(上の時間足も確認)

  • 予言ではなく観察("今"の傾向を読む)

相場観は「観測」で作る

波を見る時の注意点(3つ)

今日の結論(エンディング)

大事なのは、ローソク足を1本ではなく流れで見ること。

そして、波を書く技術を磨いていくことです。

次に学ぶ順番(導入編)

一朝一夕に身につく技術ではありませんが、日々コツコツ波を書いていくほど、判断の精度は上がりやすくなります。

今日の結論(流れで見る/波を書く技術を磨く/コツコツ続ける)

【執筆者】くろろん(FX投資家 / YouTuber)

2013年からFX開始。インジケーターを全部外し、ダウ理論・サポレジで判断基準を解説しています。当サイトはXMを含むアフィリエイトを利用する場合があります。投資判断は自己責任で、取引には元本割れ等のリスクがあります。