1秒あたりのボリュームとボリュームの平均を表示するMT4インジケーター「VSI」
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ボリュームの変化を分析できるインジケーターを試してみたいと考えたことはないでしょうか。
「VSI」は1秒あたりのボリュームとその平均を表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
ボリュームの変化を分析したい方
ボリュームを考慮して取引している方
この記事では「VSI」について詳しく解説します。
VSIの概要
「VSI」を起動するとサブウィンドウ上に、水色と赤色のラインが表示され、水色のラインが1秒あたりのボリューム、赤色のラインが1秒あたりのボリュームの平均を示しています。
「VSI」の算出方法は以下の通りです。
timeDiff =計算を開始した時刻-現在の時刻
vsi= ボリューム/timeDiff
vsiMA=vsiの移動平均
showPerPeriodを1に設定した場合のvsiの算出方法。
vsi=vsi×チャートの時間枠×60
インジケーターの開発者は、チャートの時間枠を5分足以下に設定したり、日足以上に設定するとインジケーターがうまく機能しないため、15分足から4時間足の間の時間枠に設定することを推奨しています。
VSIを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
VSIのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
VSIのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「VSI」のパラメーターは、ボリュームの平均の算出期間を設定するための項目と平均の算出方法を設定するための項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
vsiMAPeriod |
平滑化期間 初期値:7 平均を算出する期間を設定します。 |
vsiMAType |
平滑化方法 初期値:1 平均の算出方法を設定します。 |
showPerPeriod |
vsiの算モード 初期値:0 VSIの算出モードを設定します。 |
「vsiMAPeriod」は、ボリュームの平均を算出する期間を設定するための項目です。
小さな値に設定すると短期的なボリュームの平均を算出し、大きな値に設定すると長期的なボリュームの平均が算出されます。
「vsiMAType」は、平均の算出方法を設定するための項目です。
0に設定した場合は単純移動平均、1に設定した場合は指数平滑移動平均、2に設定した場合は平滑化移動平均、3に設定した場合は線形加重移動平均が適用されます。
「showPerPeriod」を1に変更すると、1秒あたりのボリュームではなく指定した期間のボリュームが算出されます。
パラメーターは、平滑化方法に関する設定が主ですので、移動平均線の設定に馴染みのある方であれば、戸惑うことも少ないかと思います。
まとめ
「VSI」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
1秒あたりのボリュームとその平均を表示する。
水色のラインが1秒あたりのボリュームを示している。
赤色のラインが1秒あたりのボリュームの平均を示している。
15分足から4時間足での使用が推奨されている。
「VSI」は、ボリュームの変化を分析したい方に向いているインジケーターです。
ボリュームを考慮しながら取引している方は、試してみると良いでしょう。