終値とATRをもとにしたブレイクアウトトレード用のMT4インジケーターを表示する「WATR」

更新日時：2020年09月09日 21:24

値動きが転換したことを確認できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。

「WATR」はパラボリックSARに似たブレイクアウトトレード用のインジケーターで、以下のような方に向いています。

1. 値動きの転換を捉えたい方

2. トレンド相場でのイグジットのタイミングを分析したい方

3. パラボリックSARを使用したことがある方

上記のような方のためにこの記事では、「WATR」について解説します。

1. WATRの概要
2. WATRを表示する方法
3. WATRのパラメーター解説
4. まとめ

WATRの概要

インジケーターを起動するとチャート上に値動きに追従するラインが表示されます。

「WATR」は終値とATRをもとに算出され、価格が上昇している場合は終値からWATR_K×通貨ペアの桁数 + WATR_M×ATRを引いた値が表示され、下降している場合は終値に前述の計算方法で算出した値を加えて算出されます。

また、価格が上昇している場合「WATR」はオレンジのライン、反対に下降している場合は青色のラインで表示され、ローソク足が赤色のラインを上から下に抜けた場合は下降トレンド、青色のラインを下から上に向けた場合は上昇トレンドに入った可能性を示唆しています。

「WATR」はブレイクのタイミングを示すだけではなく、ポジションを保有している場合はトレーリングストップの目安として使用することもできるようです。

パラボリックSARは加速因子という値によって徐々に加速していき、どこかの時点で価格に追いつくように設計されていますが、「WATR」にはそういった機能はなく、トレンドが続く限りインジケーターは価格を追跡し続けます。

WATRを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

WATRのパラメーター解説

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

「WATR」は、インジケーターの表示位置を調整するための項目とATRの算出期間を設定するための項目で構成されています。

「WATR_M」はATR係数を設定するための項目で、大きな値に設定するほどボラティリティの変化に対するインジケーターの感度が高くなります。

「ATR」はATRの算出期間を設定するための項目です。

大きな値に設定すると長期的なボラティリティがインジケーターに反映され、小さな値に設定すると短期的なボラティリティが反映されます。

まとめ

「WATR」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。

1. パラボリックSARのように価格に追従するラインを表示する。

2. 価格が上昇している場合はローソク足の下にオレンジのラインが表示される。

3. 価格が下降している場合はローソク足の上に水色のラインが表示される。

「WATR」は値動きの転換を捉えたい方に向いているインジケーターです。

実際の相場でどの程度うまく機能するのか、十分にテストした上で使用することをおすすめします。