T3で平滑化したATRを表示するMT4インジケーター「SmATR」
更新日時:
ATRは相場のボラティリティを分析する際に用いられるインジケーターですが、ノイズに悩まされた経験はないでしょうか。
「SmATR」は平滑化したATRを表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
相場のボラティリティを分析したい方
ATRのノイズに悩まされている方
ボラティリティの変化が激しい相場で取引している方
以上のような方のためにこの記事では「SmATR」について解説します。
SmATRの概要
「SmATR」を起動するとサブウィンドウ上に黄色いラインが表示されます。
このインジケーターはATRを、 指数平滑移動平均の一種であるT3移動平均で平滑化したものです。
T3移動平均は通常の指数平滑移動平均と比較して、ラグが少ないという特徴があります。
インジケーターの見方は一般的なATRと同じで、インジケーターの値が上昇している場合はボラティリティも上昇していることを示しています。
反対にインジケーターの値が下降している場合は、ボラティリティも下降している状態です。
SmATRを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
SmATRのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
SmATRのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「SmATR」のパラメーターは、ATRに関する項目とT3移動平均に関する項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
t3_period |
T3平滑化期間 初期値:8.0 T3移動平均の算出期間を設定します。 |
AtrPeriod |
ATR期間 初期値:14 ATRの算出期間を設定します。 |
b |
平滑化因数 初期値:0.7 T3の平滑化因数を設定します。 |
「t3_period」はATRをT3で平滑化する期間を設定するための項目です。
大きな値に設定するほどノイズが少ない滑らかなラインが描写されます。
「AtrPeriod」はATRの算出期間を設定するための項目で、大きな値に設定すると長期的なボラティリティがインジケーターに反映されます。
「b」は平滑化因数を設定するための項目で、ATRの値に対する移動平均の反応速度が変化します。
まとめ
「SmATR」の特徴をまとめると以下のようになります。
T3移動平均で平滑化したATRを表示する。
インジケーターの値が上昇している場合はボラティリティも上昇している。
インジケーターの値が下降している場合はボラティリティも低下している。
他の移動平均で平滑化した場合と比較してラグが少ない。
「SmATR」はノイズが少ないATR系のインジケーターを探している方におすすめです。
ATRのノイズに悩まされている方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
ATRはあくまでもボラティリティを分析するためのインジケーターですので、実際の取引では他のインジケーターと一緒に使用する必要があります。