トレンドの有無を3本のラインで表示するMT4インジケーター「SFX_TOR」
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ADXはトレンドを分析する際によく用いられますが、より明確なシグナルでトレンドの発生を分析する方法はないだろうかと考えたことはないでしょうか
「SFX_TOR」は、ATRと標準偏差を用いてトレンドの発生を分析するインジケーターで、次のような方に向いています。
トレンドが発生したことを確認したい方
ADXが使いにくいと感じている方
そういった方のためにこの記事では、「SFX_TOR」について解説していきます。
SFX_TORの概要
「SFX_TOR」を起動すると、黄色・赤色・水色のラインがサブウィンドウに表示されます。
黄色のラインは標準偏差、赤色のラインは標準偏差の移動平均線、水色のラインはATRです。
黄色と赤色のラインが水色のラインより下にある状態で、黄色のラインが赤色のラインを下から上に抜けた場合は、トレンドが発生した可能性を示しています。
反対に、黄色と赤色のラインが水色のラインより上にある状態で、黄色のラインが赤色のラインを上から下に抜けた場合は、トレンドが失速した可能性を示しています。
黄色と赤色のラインが交差させずに、緑色のラインの下で推移している場合は、トレンドが存在しないことを示しておりレンジ相場の状態です。
また、このインジケーターは、開発者によって15分足以上の時間足で使用することが推奨されていますので、使用する際は5分足以下のチャートでの使用は避けた方がよいでしょう。
SFX_TORを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
SFX_TORのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
SFX_TORのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
PairName |
通貨ペア名 初期値: インジケーターの算出に用いる通貨ペア名を入力します。 |
ATR_Period |
ATRの期間 初期値:12 ATRの反応速度が変化します。 |
StdDev_MA_Period |
標準偏差の算出期間 初期値:12 標準偏差の算出期間を設定します。 |
StdDev_MA_Shift |
標準偏差ラインのシフト 初期値:0 標準偏差ラインの表示位置が左右に移動します。 |
StdDev_MA_Method |
標準偏差の移動平均の算出方法 初期値:0 標準偏差の算出に用いる移動平均の種類を番号で指定します。 0:単純移動平均、1:指数平滑移動平均、2:平滑化移動平均、3:線形加重移動平均 |
StdDev_MA_Price |
標準偏差の適用価格 初期値:0 標準偏差の算出に用いる価格の種類を設定します。 |
MA_Fast_Period |
標準偏差移動平均の期間 初期値:3 標準偏差移動平均の算出期間を設定します。 |
MA_Fast_Method |
標準偏差移動平均の算出方法 初期値:2 標準偏差平均の平滑化方法を番号で指定します。 0:単純移動平均、1:指数平滑移動平均、2:平滑化移動平均、3:線形加重移動平均 |
MA_Fast_Shift |
標準偏差移動平均線のシフト 初期値:0 標準偏差移動平均線の表示位置が左右に移動します。 |
「PairName」は、インジケーターの算出に用いる通貨ペアを設定するための項目で、空白の場合はチャートに表示されている通貨ペアが用いられます。
まとめ
「SFX_TOR」について解説してきましたが、最後にポイントをまとめておきます。
黄色と赤色のラインが水色のラインより下にある状態で、黄色のラインが赤色のラインを下から上に抜けた場合は、トレンドが発生した可能性を示している。
黄色と赤色のラインが水色のラインより上にある状態で、黄色のラインが赤色のラインを上から下に抜けた場合は、トレンドが失速した可能性を示している。
黄色と赤色のラインが水色のラインより下にある場合、レンジ相場になった可能性を示している。
「SFX_TOR」は、トレンドが発生しているかどうかを、確認したい方に向いているインジケーターです。
明確なシグナルがでるため、ADXよりもトレンドの発生を確認しやすくなっています。
ADXが使いにくいと感じている方は、「SFX_TOR」を一度試してみてはいかがでしょうか。