2つ期間の終値の合計の比較をもとにトレンドの方向を表示するMT4インジケーター「TrendLinearReg」
更新日時:2019年10月09日 10:45「TrendLinearReg」は、2つ期間の合計価格の比較をもとに、値動きの方向を表示するインジケーターで、Sergej Solujanovによって開発されました。
「TrendLinearReg」は以下のような方におすすめのです。
トレンドの方向を分析したい
トレンドの転換を捉えたい
オシレータータイプのインジケーターを探している
この記事では、そういった方のために「TrendLinearReg」の使い方やパラメーターについて解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
TrendLinearRegの概要
インジケーターを起動するとサブウィンドウ上に、赤色と緑色のヒストグラムが表示されます。
「TrendLinearReg」は以下の方法で算出されます。
sumy=終値の「barsToCount」期間合計
sumxy=N期間シフトした終値の「barsToCount」期間合計
sumx=N
sumx2=N×N
c=sumx2×「barsToCount」-sumx×sumx
b=(sumxy×「barsToCount」-sumx×sumy)/c
TrendLinearReg=-1000×b
ヒストグラムの値が前のヒストグラムより増加している場合、緑色のヒストグラムが表示され、減少している場合赤色のヒストグラムが表示されます。
インジケーターの値が、0の水準を下から上に抜けた場合、価格が上昇傾向にあることを示しています。
反対に、0の水準を上から下に抜け場合は、価格が下降傾向にあることを示すシグナルです。
インジケーターの振り幅が小さい場合は、相場にトレンドが存在しない可能性を示唆しています。
TrendLinearRegを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TrendLinearRegのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TrendLinearRegのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「TrendLinearReg」のパラメーターは、「barsToCount」「CountBars」の2項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
barsToCount |
終値を合計する期間 初期値:34 値を小さくすると価格への反応が速くなり、大きく設定すると価格への反応が緩やかになります。 |
CountBars |
インジケーターを表示する期間 初期値:500 値を大きくすると、チャート上のより広い範囲にインジケーターが表示されます。 |
より長期的なトレンドを分析したい場合は、「barsToCount」の値を大きく設定します。
また、インジケーターのテストを行う際は、「CountBars」を大きくしてサンプルの数を増やした方が、信頼性の高いテストができるでしょう。
まとめ
以上、TrendLinearRegの使い方・特徴を解説してみました。
「barsToCount」で反応速度を調整する
0水準との交差がシグナル
動意が薄い相場では振り幅が小さくなる
「TrendLinearReg」は、トレンドの転換やトレンドの方向を分析することに適したインジケーターです。
また、表示が滑らかでノイズも少ないため、類似のオシレーターのノイズに悩まされているという方にとっても、試してみる価値のあるインジケーターと言えます。