RSIとCCIを基にしたゼロラインが軸のオシレーターを表示し山と谷にドットを表示するMT4インジケーター『3D_Oscilator』
更新日時:2019年12月19日 01:37MT4には、RSIやストキャスティクスなどの定番のオシレーターが標準でインストールされていますが、MT4インジケーターの中には、それらのオシレーターを組み合わせた特殊なものも存在します。
「3D_Oscilator」は、複数のオシレーターをベースにしており、2本のラインで値動きの方向と勢いを測定するもので、以下のような方に向いています。
値動きの方向を分析したい方
値動きの勢いを測定したい方
上記のような方のためにこの記事では、「3D_Oscilator」について解説していきます。
3D_Oscilatorの概要
「3D Oscilator」は、RSIとCCIをもとにゼロラインを軸とした相場の向きと勢いを示唆するオシレーターを表示するMT4用のインジケーターで、RSIには100ラインと0ラインの間で推移するのに対し、このオシレーターでは天井と底が無いのが特徴です。
似ているインジケーターとして「3D Oscilator」(ハイフンが無い)というインジケーターがありますが、このインジケーターでは「3D Oscilator」にオシレーターの山と谷にドットが表示される機能が追加されています。
基本的には、ピンクのラインが紫のラインを下から上抜けたときに買いエントリー、逆にピンクのラインが紫のラインを上から下抜けたときに売りエントリーする、といった使い方をするようです。
また、このインジケーターはRSIをもとに計算されていることに加え、山と谷にドットが表示されるため、トレンド転換を示唆するダイバージェンスの判断もし易いかと思います。
3D_Oscilatorを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
3D_Oscilatorのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
3D_Oscilatorのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「3D_Oscilator」のパラメーターは、RSI、ストキャスティクス、CCIの算出期間を設定する項目、CCIを乗算する係数を設定する項目、平滑化の度合いを設定する項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
D1RSIPer |
RSIの期間 初期値:13 値を大きくするほど長期的な値動きにもとづくRSIが算出されます。 |
D2StochPer |
ストキャスティクスの算出期間 初期値:8 ストキャスティクスの%Kの算出期間を設定します。 |
D3tunnelPer |
CCIの期間 初期値:8 CCIで測定するサイクルを設定します。 |
hot |
係数 初期値:0.4 CCIを乗算する係数を設定します。 |
sigsmooth |
滑らかさ 初期値:4 値を大きくするほどインジケーターの表示が滑らかになります。 |
ノイズが多い場合は「sigsmooth」の値を大きくすることで、いくらかノイズを減らすことができますので、必要に応じて調整しましょう。
まとめ
「3D_Oscilator」の見方やパラメーターについて解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
RSIとCCIをベースにしたインジケーター。
ピンクのラインが紫のラインを下から上抜けたときに買いエントリーのシグナル。
ピンクのラインが紫のラインを上から下抜けたときに売りエントリーのシグナル。
インジケーターの山と谷にドットを表示する。
「3D_Oscilator」は、値動きの方向と勢いをひとつのインジケーターで測定したい方に、向いているインジケーターです。
このインジケーターには底と天井が無いため、通常のRSIのように逆張りのエントリー材料としては使えないかもしれませんが、逆に順張りのエントリーはしやすくなっているので、RSIを使って順張りトレードをしている人にとっては非常に興味深いインジケーターではないでしょうか。