Trend Trigger Factorをヒストグラムで表示するMT4インジケーター「TTF_hist」
更新日時：2019年12月18日 04:55
TTF（trend trigger factor）は、トレンドの始まりやトレンドの終わりを分析するためのオシレーターで、通常、インジケーターの値はラインで表示されます。
「TTF_hist」は、TTFをラインではなくヒストグラムで表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
視認性の高いTTFを探している方
トレンド相場でのエントリーやイグジットのタイミングを調べたい方
以上のような方のためにこの記事では、「TTF_hist」について解説していきます。
TTF_histの概要
オリジナルのTTF（Trend Trigger Factor）は買いと売りの圧力を比較して、どちらが優勢なのかを明らかにすることでトレンドの方向や始まりを判定するインジケーターですが、「TTF_hist」ではそこからさらにT3で平滑化することでインジケーターのノイズを減少させています。
インジケーターを起動すると水色のヒストグラムでTTFの値が表示され、インジケーターの閾値は赤色のラインで表示されます。
オリジナルのTTFの閾値は100と-100に設定されていますが、「TTF_hist」では75と-75に設定されており、ヒストグラムが75を超えると上昇トレンドが始まった可能性を示唆しており、反対に-75を下回ると下降トレンドが始まった可能性を示唆しています。
一度閾値を超えたTTFが再び閾値の内側に戻ってきた場合は、現行のトレンドの勢いが衰えてきた可能性を示唆しています。
インジケーターの値がどちらの閾値にも到達していない場合は、相場にトレンドが存在しない状態です。
TTF_histを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TTF_histのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加（インストール）の手順を説明ページを作ってみました。追加（インストール）手順が分からないという方はご参考下さい。
TTF_histのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
| 入力項目 | 入力内容 |
TTFbars |
trend trigger factorの算出期間 初期値：8 trend trigger factorの算出期間を設定します。 |
TopLine |
シグナルラインの上方水準 初期値：75 上昇トレンドの閾値を設定します。 |
BottomLine |
シグナルラインの下方水準 初期値：－75 下降トレンドの閾値を設定します。 |
t3_period |
T3平滑化期間 初期値：3 値を大きくする程インジケーターの表示が滑らかになります。 |
b |
T3加速因子 初期値：0.7 インジケーターの感度が変化します。 |
「b」はT3移動平均の加速因子を設定するパラメーターで、0.7に設定して使用することが多いです。
また、T3移動平均は加速因子を0に設定すると通常の指数平滑移動平均になりますので、パラメーターを調整する際は留意しましょう。
まとめ
「TTF_hist」の使い方やパラメーターの設定方法について解説してきましたが、要点をまとめると以下の通りです。
TTFをヒストグラムで表示する。
ヒストグラムが75を超えると上昇トレンドが始まった可能性を示唆している。
ヒストグラムが-75を下回ると下降トレンドが始まった可能性を示唆している。
一度、閾値を超えたインジケーターの値が再び閾値の内側に戻ってきた場合、現行のトレンドの勢いが衰えた可能性を示唆している。
「TTF_hist」は、トレンドの始まりやトレンドが終わる兆候を分析したい方に向いているインジケータです。
また、ライン表示のTTFよりも視認性が向上していますので、チャートの縮尺等の都合でTTFが見えにくくなっているという方にもおすすめです。
