買いと売りのどちらが優勢なのかを表示するMT4インジケーター「TrendScalpIndc_PP」
更新日時:2019年10月19日 07:41「TrendScalpIndc_PP」は、一定期間中の高値と安値の差をもとに、買いの強さと売りの強さを比較するインジケーターです。
「TrendScalpIndc_PP」は、以下のような方に向いています。
買いと売りのどちらが優勢なのかを調べたい方
現在の価格が、買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを調べたい方
トレンドの反転を捉えたい方
この記事ではそういった方のために、「TrendScalpIndc_PP」の使い方について解説していきます。
TrendScalpIndc_PPの概要
インジケーターを起動すると、サブウィンドウに買いと売りの強さを示す水色のラインと、買われ過ぎ/売られ過ぎ水準を示す青色のラインが表示されます。
「TrendScalpIndc_PP」は以下の方法で算出されます。
SP = スプレッド × 10,000(円クロスの場合は100)
HighestHighRecent = 直近の高値 + SP
HighestHighOlder = 「TTFbars」期間中の最高値 + SP
LowestLowRecent = 直近の安値
LowestLowOlder = 「TTFbars」期間中の最安値
BuyPower = HighestHighRecent - LowestLowOlder
SellPower = HighestHighOlder - LowestLowRecent
TrendScalpIndc_PP(水色のライン) = (BuyPower - SellPower) / (0.5 × (BuyPower + SellPower)) × 100
「TrendScalpIndc_PP」が0以上の場合、閾値(青色のライン)は100
「TrendScalpIndc_PP」が0より低い場合、閾値(青色のライン)は-100
「UseT3Smoothing」が「true」に設定されている場合、「TrendScalpIndc_PP」を三重指数平滑移動平均で平滑化。
水色のラインが0より高い水準で推移している場合、買いが優勢であることを示しており、反対に0より低い水準で推移している場合、売りが優勢であることを示しています。
水色のラインが100を超えると、買われ過ぎの状態にあること意味しており、一旦100の水準を上抜けた後、再び100以下に戻ってきた場合は、価格が下落する可能性を示唆しています。
水色のラインが-100より低い水準ある場合、売られ過ぎの状態にあることを意味しており、-100を下抜けた後再び-100以上に戻ってきた場合は、価格が上昇する可能性を示唆しています。
100と-100の水準を示す青色のラインは、「TrendScalpIndc_PP」の値に応じて、自動的に切り替わります。
トレンド相場では、ダマしのシグナルが多くなるため注意が必要です。
TrendScalpIndc_PPを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TrendScalpIndc_PPのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TrendScalpIndc_PPのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「TrendScalpIndc_PP」のパラメーターは、最高値や最安値を検出する期間を設定する項目、インジケーターの平滑化に関する項目、インジケーターを表示する期間を設定する項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
TTFbars |
最高値/最安値を検出する期間 初期値:15 値を小さくするほど、インジケーターの感度が高くなります。 |
UseT3Smoothing |
三重指数平滑移動平均の有効/無効 初期値:false trueに変更すると平滑化された「TrendScalpIndc_PP」が表示されます。 |
t3_period |
三重指数平滑移動平均の算出期間 初期値:5 値を大きくするほどインジケーターの振り幅が小さくなります。 |
b |
T3の出来高因数 初期値:0.7 0から1の間で設定します。0にすると通常の指数平滑移動平均になり、値を高くするほど価格への反応が大きくなります。 |
maxbars |
インジケーターを表示する範囲 初期値:5000 値を大きくするほどインジケーターを過去にさかのぼって表示します。 |
「TrendScalpIndc_PP」の表示を滑らかにしたい場合は、「UseT3Smoothing」を有効にすると良いでしょう。
「UseT3Smoothing」がfalseになっている状態では、「t3_period」と「b」も無効になります。
まとめ
「TrendScalpIndc_PP」を使用する際のポイントをまとめると以下の通りです。
水色のラインが0より高い場合は、買いが優勢
水色のラインが0より低い場合は、売りが優勢
水色のラインが青色のラインを上に抜けた後、再び下抜けた場合は価格が下落する可能性を示唆
水色のラインが青色のラインを下に抜けた後、再び上抜けた場合は価格が上昇する可能性を示唆
「TrendScalpIndc_PP」は、買いと売りの強さを調べたい方に、向いているインジケーターです。
価格の転換を捉えたい場合は、他のインジケーターと組み合わせて使用した方が良いでしょう。