短期的な値動きを分析するためのオシレーターを表示するMT4インジケーター「TSI-Osc」
更新日時:2019年12月09日 12:33短期的な値動きの勢いを調べる場合、モメンタムがよく用いられますが、短期的な値動きに焦点を当てている分ノイズが多くなりがちです。
「TSI-Osc」は、モメンタムをベースにしたオシレーターで、次のような方に向いています。
モメンタムが使いにくいと感じている方
短期的な値動きの転換を捉えたい方
この記事では上記のような方のために、「TSI-Osc」について解説していきます、
TSI-Oscの概要
インジケーターを起動するとサブウィンドウ上に2本のラインが表示され、青色のラインが「TSI」、赤色のラインが「シグナル」です。
初期設定の状態では「TSI」ラインが白で表示されるため、チャートの背景色を白に設定している場合は背景色を変更するか、「TSI」ラインの色を変更しましょう。
「TSI-Osc」の使い方は、モメンタムよりもMACDに似ており、「TSI」と「シグナル」が交差することによってシグナルを発します。
「TSI」が「シグナル」を下から上に抜いた場合は上昇のシグナル、逆に、「TSI」が「シグナル」を上から下に抜いた場合は下降のシグナルです。
「TSI-Osc」は以下の方法で算出されます。
ABSMTM = モメンタムの絶対値
EMAMTM = モメンタムの指数平滑移動平均
EMAABSMTM = ABSMTMの指数平滑移動平均
EMAMTM2 = EMAMTMの指数平滑移動平均
EMAABSMTM2 = EMAABSMTMの指数平滑移動平均
TSI = 100 × EMAMTM2 / EMAABSMTM2
シグナル = TSIの移動平均
TSIを算出する移動平均は、指数平滑移動平均に固定されていますが、シグナルラインの平滑化方法はパラメーターから任意の方法に設定することが可能です。
TSI-Oscを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TSI-Oscのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TSI-Oscのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
First_R |
1回目の平滑化期間 初期値:8 設定した値によってインジケーターの反応速度が変化します。 |
Second_S |
2回目の平滑化期間 初期値:5 設定した値によってインジケーターの反応速度が変化します。 |
SignalPeriod |
シグナルライン平滑化期間 初期値:5 値を大きくする程シグナルラインの描写が滑らかになります。 |
Mode_Smooth |
シグナルラインの平滑化方法 初期値:1 シグナルラインの平滑化方法を番号で指定します。 |
「Mode_Smooth」で選択できる平滑化方法は、0=単純移動平均、1=指数平滑移動平均、2=平滑移動平均、3=加重移動平均となっていますので、変更する場合はこれら番号で指定します。
まとめ
「TSI-Osc」の見方やパラメーターの設定方法について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
「TSI」が「シグナル」を下から上に抜いた場合は上昇のシグナル。
「TSI」が「シグナル」を上から下に抜いた場合は下降のシグナル。
「TSI-Osc」は、モメンタムが使いにくいと感じている方に向いているインジケーターです。
モメンタムのダマしのシグナルに悩まされている方は、このインジケーターを一度試してみてはいかがでしょうか。