相場のBullとBear勢いを示唆するMT4インジケーター『Bears』
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相場の買いと売りの圧力のバランスは常に変化しており、どちらが優勢なのかを知ることで、価格がどちらに動くのかを分析することができます。
「Bears」は、この買いと売りの圧力を分析するためのインジケーターで、以下のような方に向いています。
買いと売りのどちらが優勢なのかを分析したい方
以上のような方のためにこの記事では、「Bears」について解説します。
Bearsの概要
「Bears」は、当日の始値、高値、安値、終値と前日の終値をもとに、相場のBull(買い圧力)とBear(売り圧力)の勢いを示唆するヒストグラムを表示するMT4用のインジケーターで、相場の勢いがBullとBearのどちらに傾いているのか、傾いている方の勢いはどのくらいなのか、を判断することができます。
「Bears」の算出方法は以下の通りです。
EMA=終値の「BearsPeriod」期間指数平滑移動平均線
Bears=安値-EMA
ちなみにBullは牛が角を下から押し上げるので買い圧力、Bearは熊が爪を上から振り下げるので売り圧力というように覚えると良いかと思います。
使い方としては、天井底の反転、ゼロラインクロス、ダイバージェンスなど様々な使い方があるかと思います。
Bearsを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Bearsのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Bearsのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「Bears」のパラメーターは、移動平均線の算出期間設定する項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
BearsPeriod |
期間 初期値:13 移動平均線の算出期間を設定します。 |
このインジケーターは、移動平均線と安値の差にもとづいて算出されており、「BearsPeriod」は、その移動平均線の算出期間を設定するための項目です。
「BearsPeriod」の値を大きくすればするほど反応が鈍くなり、BullかBearの一方が連続するようになるので、各々のトレードスタイルに合った値を設定すると良いかと思います。
移動平均線の種類は指数平滑移動平均線に固定されており、ほかの種類の移動平均線に変更することはできません。
また、適用価格も終値に固定されており、こちらもパラメーターで変更することはできません。
まとめ
「Bears」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
買い圧力と売り圧力のうち、どちらが優勢なのかを表示する。
天井底の反転、ゼロラインクロス、ダイバージェンスなどさまざまな使い方ができる。
「Bears」は、買いと売りのどちらが優勢なのかを分析したい方に、向いているインジケータです。
エントリーの判断材料の1つとして使用したり、相場の流れを確認するのに使用できるので、非常に汎用性の高いインジケーターではないでしょうか。
実際の取引で使用する場合は、どの程度うまく機能するのか事前に確認してから使用することをおすすめします。