ECB金融政策決定会合・米雇用統計と連日のビッグイベント~ユーロ/円~2016年06月01日振り返り
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上の画像はユーロ/円日足チャートです。2016年06月01日のユーロ/円相場の振り返りをして行きたいと思います。
■ユーロ円の値動き
始値:123.225
終値:122.521
高値:123.302
安値:121.885
-70.4pips(高値から安値:141.7pips)
昨日のユーロ/円の日足の形状は、下ヒゲの長い陰線となりました。
昨日は、13:00~15:00にかけて円買いが加速、一時121.885迄下落しましたが、NY時間から引けにかけて値を戻し122ミドルで引けています。
俯瞰すれば、121.991のサポートラインで反発した形となっています。
また、終値では122.524のサポートラインとほぼ同じくらいのところで引けており、122ミドルより下に突っ込む事があっても終値ではヒゲになるという展開(チャート画像白い楕円の中)が続いています。
オーダーの変化
上の画像は、ユーロ/円1時間足チャートです。昨日のオーダー状況の推移は以下のような推移となっています。
125.00 売り厚め
124.50 売り
122.00 買い
121.20 割り込むとストップロス売り大きめ
121.00 買い厚め・割り込むとストップロス売り、OPバリア観測
上記のオーダーが前日より引き続き観測されている状態で、18:00と4:00に新たに以下のオーダーが観測されています。
123.00 売り(18:00)
123.50 売り(04:00)
日足のサポートライン・レジスタンスラインとなりそうなプライス
【日足レベルで見たレジスタンスライン候補】
126.211
124.239
123.570
【日足レベルで見たサポートライン候補】
122.524
121.991
121.731
ユーロ/円の値動きの解説
昨日の環境認識としては、サポートラインの候補としては、123アラウンドに抵抗帯が存在しており、122ミドルから断続的にサポートライン候補や買いオーダーが存在している状況でした。一方、レジスタンスラインの候補としては、123ミドルから上にサポートラインが断続的に存在している状況でした。
13:00~15:00にかけて、急落、何層もあったサポートラインを破って121.885迄下落しています。
ヒゲの先まで見れば、チャート画像白い楕円の中、赤いラインで引いた(オレンジのラインは終値を繋いでます)ダブルボトムを形成しており、『A』の時点でロングのエントリー(エントリープライス:122.067)を行っています。122.524のラインで一旦抑えられたような感じがしますので、一旦利食っています。122.471でエグジット、結果的に40.4pipsの利益を得る事ができました。
大まかな値動きの流れとしては、13:00~15:00にかけて急落し、14:00~15:00のロウソク足が下ヒゲが長い陰線となっており、ヒゲの先が121.991のサポートラインにタッチしており、121.991でサポートされたかのような形状を示し、更に15:00~16:00のロウソク足が陽線になった事から、16:00に寄り付きで入りたくなるような値動きとなっています。ここでロングのエントリーをした場合、戻り売りが入って、再度122を割り込む展開となっている為、逃げ遅れた場合には損切りになってしまったかと思われます。
V字回復して行くようなケースはそれほど多くは無い為、エントリーしたい気持ちをグッと堪えて、ダブルボトムの形成を待ってから入るようにすると戻り売りで逆行してきてやられるというパターンを減らす事が出来るかと思います。
また、こういったケースでは、
1.戻り売りが入らずにV字で上がって行ってしまったら仕方ないのでノーエントリー
2.戻り売りが成功して安値を更新して行ってしまったら仕方ないのでノーエントリー
くらいのおおらかな気持ちでチャートを見て、『戻り売りに失敗してダブルボトムを形成した時のみエントリー』するようにすると無駄撃ちが減り、損切りも浅目で済む場合が多いので、一回目の反発を堪える事は非常に重要な姿勢です。
さて、本日ですが、ECB政策金利&声明発表及びドラギ総裁の記者会見が行われます。
また、明日には米雇用統計を控えており、個人的には今日・明日はトレードしない方針でいます。毎月この時期になると言っていますが、大きなイベントのある日は、最低限、ポジションを持ったままイベントに臨む事だけは避けましょう。
イベントの終了後に仕掛けても十分にチャンスはありますので、イベントの結果に賭ける丁半博打のようなトレードは厳に慎まなければなりません。
それでは、本日も頑張りましょう!