FXで何やっても勝てなくて、やったコト

驕りは必ず足元をすくう。目線の切り替えがウマく出来たかどうか?~2016年10月11日の為替相場解説~

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ドル/円の解説

ドル円1時間足20161012-01

ドル/円の環境認識

ピンク色のラインで引いた長期波形は、長期の下落の流れを崩したものの完全に上目線に切り替わったとは言えない状態にあります。今週は、先週末金曜日の雇用統計による下落を受けて始まり、週明け月曜日は直近高値を試しに行くような値動きとなりました。

直近の高値を超えられないあるいは超えても辛くも超えたと言ったような感じになるとオレンジ色のラインで引いた中期波形がダブルトップのような形状となる相場環境にありましたが、昨日の値動きによってダブルトップ(チャート画像白い楕円の部分)を形成しつつあります。

この場合のネックラインは、直近安値の『102.848』近辺となりますが、この下にはストップロスがあると思われますので、ここを下抜くような事があれば、もう一段の下押しが考えられます。

チャート画像の黄色いラインはピンク色のラインの方波に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものです。101円台ミドル程度まで下がっても61.8%戻し程度なので、そういった水準まで下がっても不思議はないと言えますが、中期波形が転換して行く事になるのかどうか注目して行きたいと思います。

ドル/円の値動きの考察

ドル円1時間足20161012-02

昨日の記事で先週末の雇用統計による下落によってオレンジ色の中期波形の5波が終わり、調整のサイクルへ入ったかのような情勢になっていると言ったような事を書いたのですが、昨日は打診売りを仕掛けても良い局面がありました。

昨日のドル/円相場は、チャート画像の楕円で囲った部分をどう考え、どう行動するかが問われた相場となりました。

まず、白の網掛けのロウソク足を見ると非常に下ヒゲが長い形状になっています。この事から、『押しが入った』という事が分かります。ですが、直近の高値に引いた緑色のラインを超える事が出来ていません。

この2つの事実から分かる事は、『押し目買いが失敗した』という事になります。

そしてその後、短期波形の直近安値(紫色のライン)を下抜き、下落へと繋がっています。エントリーポイントとしては、紫色のラインを下抜き、プルバックが入って戻ってきた『EP1』のポイントでのショートが考えられました。

ここでのエントリーは一種の逆張りで、短期波形が方向転換したわけではないポイントでの仕掛けですので、エントリー出来なくても良いエントリーポイントとなります。中期波形の状態を見ながら、短期波形が折り返した事を確認してから入る事が王道であり、全ての波形について言える事ですが、3波(もしくはC波)を捉まえる事がトレードの成績を向上させる上で最も重要ですので、こういった類のタイミングでのエントリーは、相場に慣れてきてからでも遅くありません。

また、こういうタイミングでエントリーが出来る人は、『やや逆張り気味である事』・『打診売りと言うレベルでのエントリーである事』という事を理解した上でエントリーを行っていますので、損切りも浅目にしているはずです。こういう所で入って、損切りを深めにとってしまうと思わぬ損失を被る事もありますので、損切りの技術を磨く事も重要です。

ユーロ/円の解説

ユーロ円1時間足20161012-01

ユーロ/円の環境認識

ピンク色のラインで引いた長期波形は、長期の下落の流れを崩したものの完全に上目線に切り替わったとは言えない状態にあります。昨日は大きく下落する形となりましたが、俯瞰すると現段階では、ピンク色のラインで引いた長期波形の方波に対する押し局面進行中と見ることも出来ます。

オレンジ色のラインで引いた中期波形にカウントを振るとチャート画像のようなカウント(※『Cor3』の波は未確定。)になりますが、8波1サイクルの波形となるのであれば、現在進行中の波はC波になりますし、そうではないという事であれば、5波まで出てしまうという事もあり得ますので、決め付けずに見て行く事が肝要です。

チャート画像の黄色いラインは、ピンク色のラインで引いた長期波形の方波に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。昨日までの下落によって、ちょうど半戻し程度の水準まで落ちてきたという状況となっています。

余談となりますが、フィボナッチリトレースメントはサポレジそのものではないので、サポレジと考えて逆張りをするような事は危険です。エントリーをする場合には、波形の反転やプライスアクションを見ながら、入るようにしましょう。

ユーロ/円の値動きの考察

ユーロ円1時間足20161012-02

昨日の記事で先週末の下落によってオレンジ色の中期波形の5波が終わり、調整のサイクルへ入ったかのような情勢になっていると言ったような事を書いたのですが、昨日は調整波だった場合のC波(3波の可能性も有り)を獲る上で絶好の値動きであったかと思います。

先週末木曜日~金曜日にかけて白い楕円の部分の下落がありました。この下落は中期波動における『A波』・『1波』・『X波』のどれかと考える事が出来るわけですが、白い楕円で囲った部分のオレンジ色の方波の高値を超えずに下落して行く場合、『X波』であるという可能性は消え、『A波』もしくは『1波』である可能性が高くなってきます。

トレンドフォローのトレードをする場合の基本は、3波目(結果的にC波となる事もあり)を取る事にありますので、昨日のケースであれば、白い楕円の方波に対する戻り売りを基本線に考えて行く事になります。

昨日の場合は、3つほどエントリー可能なポイントがありました。それぞれについて、順を追って解説して行きます。

まず、『EP1』についてですが、このポイントは私が考える中では最速のポイントとなります。基本的な考えとして、中期波形が下向きに"なりつつ"あるという前提の中で、短期波形が上昇の波形を示現し、中期波形に対して逆行しています。

この短期波形の値動きに対して、紫色のトレンドラインを引く事が出来ます。『EP1』のタイミングでのエントリーは、トレンドラインを下抜けたタイミングでのエントリーとなります。

いわゆる切り上げラインを使ったエントリーとなりますが、ひとつ上のサイズのトレンドに対して、ひとつ下のサイズのトレンドが逆行しているような時には切り上げラインを使ってエントリーのタイミングを計る事が比較的容易になりますので、エントリータイミングを計る為のテクニックとして覚えておくと役に立つと思います。

次に『EP2』についてですが、ここでのエントリーは飛び乗りで入るしかないような感じですので、現実的にはここで入るのは難しかったのではないかと思います。このラインを破って下落に勢いが付いた感じになっていますが、『EP2』の3本前の足の下ヒゲの下辺りにまとまった損切り注文が入っていたのではないかと思われます。

最後に『EP3』ですが、中期波形の直近安値を下抜き、プルバックが入って戻ってきたタイミングでのエントリーとなります。こちらはセオリー通りと言えばセオリー通りのポイントになりますので、比較的入り易かったのではないかと思います。最低限、ここでは入っておきたいポイントと言えるかと思います。

このブログでは何度か『3波目(結果的にC波となる事もあり)』を狙う事がトレンドフォローの王道と言うような事を書いていますが、3波目と言うのは目線をしっかり付ける事が出来てさえいれば、エントリータイミングが多少いい加減でも勝つ可能性が高いポイントだというのがその理由です。

昨日の場合で言えば、極端な話、『EP1』以降であれば適当に売っても勝ってしまう相場であり、エントリーポイントにシビアな判断が必要ありません。イマイチ勝てないという人は、とにかく3波目を取る事だけを考えて行くと勝率が向上して行くと思います。

ユーロ/ドルの解説

ユーロ円1時間足20161012-01

ユーロ/ドルの環境認識

俯瞰すると9月下旬から、高値・安値の切り下げ方が微妙、言い換えれば戻りが深い感じの波形が続き、やり難い感じの相場が続いてきたユーロ/ドルですが、ここへきて普通の戻りとして捉えられるような波形となってきました。

余談ですが、私は考え方の中心にダウ理論を据えながら、エリオット波動理論も活用していますが、こういう波形を見るにつけエリオット波動理論の難しさを感じます。実際の相場は常に8波1サイクルの波形にはならず、どこかでX波を挟んだりしながら進行して行くので、今のユーロ/ドルのように波をどうカウントすれば良いか分からない相場にあたってしまう事もあります。

時が経てば、『こういう事だったのか』と気付くタイミングが訪れますが、それではトレードをすることは出来ません。エントリーしなければ儲かる事もありませんが、損する事も無いので『分からないという事が分かる』という事にも価値があります。

その為にも、どんなに分かりにくくやりようのない相場が続いたとしても、分析を継続して行く事が大切です。

ユーロ/ドルの値動きの考察

ユーロドル1時間足20161012-02

この所、『ユーロ/ドルは分からないから触らない』という方針で来たのですが、昨日の日中、ユーロ/ドルの相場観を立て直す為にユーロ/ドルのチャートを分析し直していたのですが、今にして思えば、『EP1』や『EP2』でのショートはアリだったかなと言うように思えます。

昨日に関して言えば、『EP3』でのエントリーは出来たかと言うように思っていますが、遅きに失した感があるので上記全てのエントリーポイントにおいて、エントリーする事が出来ませんでした。

ユーロドルに関しては、この所の日々の分析に関して手を抜いてしまったかなと言う反省があります。『分かり易いチャートの通貨ペアを取る』という事を考えすぎて、気が緩んでいたと言う事になってしまうかと思うのですが、手を抜かずにしっかり分析して行こうと思います。