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ECB理事会、購入規模を600億ユーロに減額も買い入れは来年末まで継続

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昨日はECB理事会が行われ、来年4月から購入規模を毎月600億ユーロに減らす一方、買い入れを来年末まで継続すると表明しました。

発表直後はユーロ買いで反応したものの買い入れの延長期間が大方の予想よりも長い9カ月となったことや、声明で『見通しが悪化したり、金融情勢がインフレの道筋の持続的な調整に向けた一段の進展に整合しないものになった場合、理事会は買い入れプログラムの規模拡大、もしくは買い入れ期間の延長を決定する』とし、将来的に買い入れ規模を再び拡大する道も残した事でユーロ売りとなりました。

また、ドラギ総裁は理事会後の会見で、『資産買い入れの規模変更は金融緩和の縮小を示唆しているわけではない』と言明、今回の理事会でテーパリング(買い入れ縮小)については協議しなかったことを明確に示しています。

今回の理事会で、テーパリングについて言及してくる可能性は低いと見られていましたが、想像以上にハト派的姿勢と言う事のように思えます。

ドル/円

ドル円1時間足20161209-01

上の画像はドル円1時間足チャートです。

昨日のドル円相場は、寄り付きから欧州時間にかけて下落、一時『113.116』を付ける場面もありましたが、欧州時間以降は一転して上昇に転じ、『114.364』を付ける場面もありました。NY時間から引けにかけて少し下げて114.00近辺で推移しています。

昨日に関しては、ECB理事会が予定されておりましたので、無理に参加せずに様子見と言う事で良かったかと思います。

俯瞰すれば、『113.265』~『114.404』のレンジの中での値動きと言う事になろうかと思いますが、中期トレンド(オレンジ色の波)は、引き続き明確なトレンドが無い状態が継続しており、明確な方向性が出るまでは触らないという事で良いかと思います。

ユーロ/円

ユーロ円1時間足20161209-01

上の画像はユーロ円1時間足チャートです。

昨日のユーロ円は、ECB理事会後に一時『123.335』迄急騰する場面がありましたが、一転して急落、121.00近辺で引けています。

昨日は、高値が『123.355』、安値が『120.900』であり、高値から安値迄の値幅が245.5pipsもある非常に荒っぽい値動きとなりました。イベントによる値動きなので、こういった値動きとなっても不思議ではないわけですが、こういったハゲしい値動きを予想する事は困難ですし、あえて参加する必要もない相場であったかと思いますので、様子見と言う事で良かったかと思います。

昨日の値動きを受けて、中期トレンド(オレンジ色の波)は下落トレンドの形状になっています。

ただ、下落トレンドの形状にあると言っても、白い楕円で囲った部分の値動きを分解すれば、もう少し違った波の描き方も出来るように思いますし、ECB理事会後の下落が非常に急であった為、ポジションを取っていく為には、短期の波形(青い波)を慎重に見極めていく必要がありそうです。

ユーロ/ドル

ユーロドル1時間足20161209-01

上の画像はユーロドル1時間足チャートです。

昨日のユーロドルは、寄り付きから欧州時間にかけて上昇、ECB理事会後に一時『1.08728』迄急騰する場面がありましたが、一転して急落、1.06080近辺で引けています。

ユーロ円と同様、ユーロドルもECB理事会を受けて非常に荒っぽい値動きとなりました。

俯瞰すれば、中期トレンドは右側の山がやや高いダブルトップのような形状となっていますが、イベントによる急騰・急落ですので、昨日に関しては様子見と言う事で良かったかと思います。

中期トレンド(レンジ色の波)は、トレンドレスの状態にありますが、『1.08010』を上抜け出来ずに安値更新をして行くようであれば、下落トレンドの形状になって行く可能性を秘めています。

短期トレンド(青い波)が一旦上昇トレンドになって、『1.08010』を上抜け出来ずに反落してくるような事があれば、売りを検討しても良いかと思います。