ユーロ売り材料&リスクオフ材料で主要3通貨ペアは全て下落
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8月17日の為替市場は、ドル円↓ ユーロ円↓ ユーロドル↓ となり、主要3通貨ペアは全て下落と言う結果となりました。
いくつかの材料が出ましたが、意識されたものは以下の3つと言う事になろうかと思います。
1. ECB理事会議事録公開
ECB(欧州中銀)理事会の議事録が公表され、『当局者はユーロが上昇しすぎるリスクを懸念』・『インフレ加速の決定的な証拠が不足』などと言った内容が議論されていた事がが明らかとなった事を受けて、ユーロ売りの材料となりました。
2. コーン米NEC委員長が辞任するとの噂
『コーン米NEC(国家経済会議)委員長が辞任する』との噂が浮上。これを受けて、米政治リスクを嫌気してNYダウが下落・米長期金利が低下した事を受けてドル売りの動きが強まりました。ただ、委員長辞任の噂は否定されています。
3. スペインのバルセロナでテロが発生
スペインのバルセロナでテロが発生。車両が群衆に突っ込み、死傷者多数出ています。これを受けてリスク回避ムードが強まりから円買いの動きが強まりました。
バルセロナのテロで犠牲となった方々に対し、心からお悔やみを申し上げます。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
ドル/円の値動き
始値:110.168
高値:110.362
安値:109.438
終値:109.559
-60.9pips(高値から安値:92.4pips)
ドル/円のレジスタンスライン
110.953
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
110.891
ピンクの実線のライン
中期トレンドの戻り高値
110.422
赤の点線のライン
短期トレンドの旧押し安値
110.244
ピンクの点線のライン
短期トレンドの戻り高値
109.694
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ドル/円のサポートライン
109.213
緑の点線のライン
短期トレンドの旧戻り高値
108.932
青の実線のライン
中期トレンドの安値
108.785
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ドル/円の解説
8月17日のドル円相場は、寄り付き~東京時間お昼くらいにかけて『109.658』迄下落したものの時間反発に転じ、110円台を回復一時『110.362』迄上昇したものの再度反落、『109.559』でクローズしています。
こうやって文章で書くとスゴイ乱高下したかのような文章になってしまいますが、端的に言えば一日の中で『逆N』の谷と山を作った値動きがあったという値動きでした。
俯瞰すれば、中期下落トレンドのラス戻り高値『110.891』で頭を抑えられて(チャート画像白い楕円の部分)、戻りを付けながら落ちてきている感じですが、一昨日・昨日の値動きを見るとサポレジを少し割り込んだり・少し超えたりした所から反発・反落しており、波形そのものはキレイですが値動きとしてはイヤらしい感じの値動きとなっています。
サポレジはあくまでも売りたい人・買いたい人が『いそう』なラインであって、常にピッタリ止まるというモノではないわけですが、短期トレンドであれ中期トレンドであれ3波目を捉える事がトレードの基本ですので、サポレジでバチンと逆張りするのではなく既存のトレンドを崩したかどうか?現在のトレンドが継続したかどうか?自分がエントリーしようと思った位置から次のサポレジまでの距離がどれくらいか?と言う事をはかるモノサシとして使って行きましょう。
本日に関してですが、8月11日~8月16日にかけての上昇の全戻しが見えてきました。
現状のドル円は、ざっくりと中期トレンドのサポートライン『108.932』~中期トレンドのラス戻り高値『110.891』のレンジと見る事が出来ますが、それぞれ下に抜ければ中期下落トレンド継続、上に抜ければ中期下落トレンドを崩すという意味を持っています。
サポートラインからレジスタンスラインまでの値幅がありますので、短期売買は出来るわけですが、方向性が定まってから大きな波に乗る方が分かり易いという事も言えますので、大きな方向性が定まってから仕掛けるという事であっても問題ありません。
自分がどのサイズの波を獲るトレードをしているのか?と言う事だけは頭に入れてトレードをして行きましょう。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
ユーロ/円の値動き
始値:129.652
高値:129.692
安値:128.355
終値:128.434
-121.8pips(高値から安値:133.7pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
130.167
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
130.058
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
130.033
ピンクの実線のライン
中期トレンドの戻り高値
129.541
赤の点線のライン
短期トレンドの旧押し安値
129.056
ピンクの点線のライン
短期トレンドの戻り高値
128.835
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/円のサポートライン
128.103
青の点線のライン
短期トレンドのサポートライン
128.039
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/円の解説
8月17日のユーロ円相場は、ほぼ終日にわたって下落の流れでの推移となりました。129円を割り込み『128.434』でクローズしています。
ここ数日の間の記事で『然るべき所で戻り売りをしたい』的な事を書いてきましたが、昨日ようやくそのタイミングが訪れました。チャート画像の『EP1』の部分でショートのエントリーをしています。
エントリーに至るまでの解説としては、環境認識として中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は、中期上昇トレンドのラス押し安値ラインを崩しており、中期トレンドの方向性に変化が生じた可能性があるという状態にありました。
その中で、短期トレンド(青いラインで描いた波)は8月11日~8月16日にかけて上昇トレンドを形成しているという上昇にあり、『中期トレンドの方波に対して逆行している』状態にありました。
短期トレンドのラス押し安値を崩したタイミングが『EP1』であり、次のサポートラインまでの距離も広めで非常に売り易い状態にあったという事もあってエントリーするという決断に至りました。
損切りは『129.541』のラインのすぐ上の小さな揉み合いの上限(チャート画像白いライン)少し上『129.800』に置いています。
中期トレンドが下落トレンドになる事を期待しての仕掛けでもあり、中期トレンドが下落トレンドとなった場合には非常に大きな値幅が期待できますが、相場において自身の期待や希望というモノはあまり意味のあるものではないので、中期トレンドがダブルボトムになって反発して行ってしまうという事もあり得ますので、そうなってしまった場合には撤退と言う事になります。
現状としては、ざっくりと『128.103~130.033』の方波の中での値動きであり、『128.103』を抜けるか?と言う事を見て行くという事になります。
中期トレンドのレベルで考えるのであれば、『128.103』を下抜くという事は中期トレンドが下落トレンドの形状になるという意味を持ち、『130.033』を上抜くという事は中期トレンドのダブルボトムのネックラインを上抜くという意味を持っています。
どちらになるのかと言う事は今の時点では分かりませんが、既に売っている人・逆張りで買いを仕掛けようとしている人等々色々な考えで投資行動を取っているとは思いますが、ラインを破った時にどういう意味を持つのかと言う事を頭に入れながら、ポジションを管理して行くようにしましょう。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.17662
高値:1.17893
安値:1.16616
終値:1.17216
-44.6pips(高値から安値:127.7pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.18365
ピンクの実線のライン
中期トレンドのレジスタンスライン
1.18175
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
1.17923
ピンクの点線のライン
短期トレンドのレジスタンスライン
1.17445
ピンクの点線のライン
短期トレンドのレジスタンスライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.17150
青の点線のライン
短期トレンドのサポートライン
1.16911
青の実線のライン
中期トレンドのサポートライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/ドルの解説
8月17日のユーロドル相場は、寄り付き~東京時間序盤にかけて少し上昇したもののそこから大きく反落、1.17を割り込み一時『1.16616』を付けたものの再度反発して1.17を回復『1.17216』で引けています。
直近の中期トレンドの形状が何とも微妙な形容になっており、高値は切り上がっているけれども安値も切り下がっているという状態で、目線を決めにくい状態にあります。
短期的な値動きとしてもやや荒っぽい感じですが、徐々に無駄なサポレジが淘汰されてきつつあります。
パッと見、短期トレンドが三尊になりそうな感じになってきていますが、今はまだ我慢して方向性を見極める時期かと言うように思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
17:00 【ユーロ】 6月経常収支
18:00 【ユーロ】 6月建設支出(前年同月比)
18:00 【ユーロ】 6月建設支出(前月比)
21:30 【カナダ】 7月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30 【カナダ】 7月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
23:00 【米国】 8月ミシガン大学消費者態度指数・速報値