FXで何やっても勝てなくて、やったコト

トランプ大統領・黒田日銀総裁の発言を受け、ややリスクオン

更新日時:

4月3日の為替市場では、日・米の要人発言を背景にややリスクオンとなりました。

1. 黒田日銀総裁の発言

黒田日銀総裁は『金融緩和からの出口政策について部内ではいろいろと議論している』と発言、これを受けて一時円買いが強まりました。ただ、『目標に距離がある時点で出口政策を説明するのはミスリーディングだ』との見解を示したため、円買いは続きませんでした。

2. トランプ米大統領の発言

トランプ米大統領が税金などをめぐり批判を強めているアマゾン・ドットコムに対し『何らかの罰則的な措置』を講じる可能性について、ホワイトハウス内で実質的な議論はないとする関係者の発言が伝わると、前日の大幅安の反動で上昇していた米国株がさらに上げ幅を拡大。ドル円やクロス円にも上昇圧力がかかりました。

ドル/円

ドル円日足チャート2018年04月04日
ドル円1時間足チャート2018年04月04日

日足

1時間足

※タブで日足・1時間足を切り替えられます。

ドル/円の値動き

始値:105.870

高値:106.650

安値:105.684

終値:106.599

+72.9pips(高値から安値:96.6pips)

ドル/円のレジスタンスライン

106.966

ピンクの点線のライン

106.839

ピンクの極太のライン

106.670

ピンクの点線のライン

106.641

ピンクの点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。

ドル/円のサポートライン

106.431

青の点線のライン

106.421

緑の点線のライン

105.980

緑の点線のライン

105.888

青の点線のライン

105.870

青の極太のライン

105.788

青の点線のライン

105.660

青の点線のライン

105.644

緑の点線のライン

105.457

青の点線のライン

105.321

青の点線のライン

105.179

緑の点線のライン

104.994

青の点線のライン

104.950

青の点線のライン

104.867

青の点線のライン

104.639

青の極太のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのサポートライン。

ドル/円の解説

【日足】

4月3日のドル円の日足の形状は、上下共に短いヒゲがあるものの実体がしっかりした陽線となりました。

日足の波は、オレンジの波については下落トレンドの形状を維持していますが、昨日の上昇によって、再度『106.839』の上抜けにチャレンジする局面となっています。

逆に『106.839』のレジスタンスラインを上抜けずに『105.870』のサポートラインを下抜くようなことがあれば、赤い楕円の部分がダブルトップとなるという事になりますので、どちらへ抜けていくか?をしっかり見ていく必要があります。

【1時間足】

まず、状況を整理しておきましょう。

日足のオレンジの波・・・下落トレンドを維持しているが、ラス戻り高値をめぐっての攻防に入りつつある。

日足の白い波(1時間足だとオレンジの波)・・・ラス戻り高値を上抜いた後、押しが入って再反発の途上にある。前回高値の上抜けが起こるかを観察する必要あり。

1時間足の緑の波・・・下落トレンドのラス戻り高値を上抜いた後、押しが入って再反発の途上にある。前回高値の上抜けが起こるかを観察する必要あり。

1時間足の青の波・・・直近の下落トレンドのラス戻り高値を昨日の値動きの中で上抜き、トレンドの方向性に変化が生じている。

・・・という状況になっています。

1時間足のみを見ていく場合、緑の波は下落トレンドの形状を崩している事から、赤い楕円で囲った波を1波、ピンクの楕円で囲った波を2波と考えて、次に出る3波目を獲りに行くトレードが王道的トレードという考え方もあります。

その考え方からすると青の下落トレンドのラス戻り高値(青の楕円の高値)を崩した所で買っていくというトレードをするという事になるわけですが、ここで買うとした場合、日足の重要なレジスタンスライン『106.839』まであまり距離がない所を買うという事になります。

日足のパートで説明をしたように日足の状況は、ダブルトップになるか?下落トレンドを崩して上昇トレンドになっていくか?の瀬戸際という状況にあります。

日足の形状なども総合的に判断した場合、本格的な買い出動は日足のトレンドが転換してからタイミングを探っても遅くなく、昨日に関しては様子見という事で良かったように思います。

ユーロ/円

ユーロ円日足チャート2018年04月04日
ユーロ円1時間足チャート2018年04月04日

日足

1時間足

※タブで日足・1時間足を切り替えられます。

ユーロ/円の値動き

始値:130.255

高値:130.911

安値:129.974

終値:130.800

+54.5pips(高値から安値:93.7pips)

ユーロ/円のレジスタンスライン

131.903

ピンクの極太のライン

131.710

ピンクの点線のライン

131.548

ピンクの点線のライン

131.458

ピンクの極太のライン

131.418

赤の点線のライン

131.288

ピンクの点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。

ユーロ/円のサポートライン

130.488

青の点線のライン

130.304

緑の点線のライン

130.009

青の点線のライン

129.854

緑の点線のライン

129.754

青の点線のライン

129.274

青の極太のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのサポートライン。

ユーロ/円の解説

【日足】

4月3日のユーロ円の日足の形状は、やや下ヒゲが長い感じはするものの、実体がしっかりした感じの陽線となりました。

日足の波はオレンジの波は高値・安値切り下げの状態にあり、細かい波も描けるような状態となりつつあり、難しい相場となってきています。

【1時間足】

この所のユーロ円は、俯瞰すれば白い網掛けのレンジの中での値動きとなっており、一昨日の値動きによって下限であった『130.611』のラインを下抜いてきました。

昨日の記事昨日の動画で解説したのですが、『130.611』のラインは注目されていたラインで(※詳細は割愛)、それ故にその下には損切りの注文も多く入っていると推測され、その損切りを利用するトレードを行う事で『短期的』に利益を上げることも考えられたという事を解説しました。

しかしながら、『130.611』ラインを下抜ける際の勢いが強かった為、入るのであれば飛び乗り気味に入らないといけないような状態でもあり、売れなかったという人もいたかと思います。

売れた人は、どこで利食うか?どうなったら出るか?という事を考えなければならない状態でしたが、基本的に日足の波などを使ったエントリーではないので、『サッと入ってサッと出る』短期売買前提のポジションではありました。

日足のサポートライン『129.274』まで行ってくれたら理想以上のトレードとなりますが、そこまでの勢いはなく、キリバンという意味では『130ジャスト』が目標値としては設定しやすく、波の形で出るという事であれば、赤の楕円の部分でダブルボトムになった所で出るという事で良かったように思います。

その上で、買い目線の人・売り目線の人それぞれが相場をどう見ているのか?を考えてみると、買い目線の人は緑の楕円で囲った緑の片波に対する押し目買いを考えています。

緑の片波に対する押し目買いを考えている層の人達は、赤い楕円のダブルボトムを見て買いを入れた可能性があるように思います。

逆に売り目線の人はこれまで注目されていたサポートライン『130.611』を破ったので、戻ってきたときに『130.611』がサポレジ転換して今度はレジスタンスラインとなって、下落するのではないか?と考えて『130.611』から売りを入れた可能性があるのではないでしょうか?

現状としては、『130.611』で止まらずに『130.611』を跨いでもみ合いになっているような状況となっていますが、これは赤い楕円のダブルトップを根拠とした買い目線の層の人達の買いと『130.611』がサポレジ転換することを根拠とした売り目線の人達の売りが交錯した結果という事になろうかと思います。

どちらの見方も間違っているとは言えず、それぞれの根拠で売買をしても間違いという事はないわけですが、買い目線の人はネックラインブレイク後のプルバックを待ち、『130.304』のネックラインで買ったと仮定した場合、損切りはダブルボトムの足の少し下129.800~129.900といった所に置きたいのではないかと思われます。

この場合、負けた場合の損失は40~50pipsという所になります。

買い目線の人にとって、気になるポイントは『130.611』がサポレジ転換して売りが入って反落してきてしまう事で、『130.611』で利食うトレードをしてしまうとリスクリワードのバランスが取れないので、そこに利食いポイントを置くのであればしてはいけないトレードという事になります。

よっては利食い目標はもっと上に置かなければならないわけですが、その場合、重複となりますが『130.611』がサポレジ転換して売りが入るリスクもある事を頭に入れながら賭けに出るという事になります。

投資というものは、どこかで必ずリスクを取らなければならないものですので、それを理解した上でトレードをするという事であればエントリーを検討しても良かったように思います。

逆に売り目線の人は『130.611』がサポレジ転換することを期待して『130.611』でバチンと逆張りで入るという事になると思います。

その場合、損切りをどこに置くか?という事になってきますが、『波の形状』という観点からすれば、青い波のラス戻り高値である『131.288』の少し上くらいに置きたいところでしょう。

そこに損切りを置いた場合、負けた場合の損失は80pips以上に上る可能性があり、『短期売買』の負けとしてはかなり大きいものとなってしまいます。

『130.611』で売った場合の利食い目標は日足のサポートラインでもある『129.274』のあたりという事になろうかと思われ、130pipsくらいの利益を狙うトレードという事になり、一応はリスクリワードのバランスはとれていると見ることもできます。

以上の事から、どちらのエントリーも間違っている・してはいけないエントリーとは一概に言えません。

一つ言えることは、どちらも相手の損切りを利用するようなエントリーではないという事は言え、買い目線VS売り目線のガチバトルに身を投じるようなトレードだということは出来ます。

このブログでは何度も言っている事ではありますが、勝ち易いトレードとは相手の損切りを利用するようなトレードであるので、私の価値観では『買い方・売り方どちらの言っている事も一定の合理性あるよね』的なポイントは勝ち難いという事は言え、様子見推奨という事になります。

重要なのは、どちらが正しいか?ではなく明らかにどちらかの見方をしている人間が多いというタイミングで入る事であり、見方が拮抗している時は戦いに身を投じないという事が相場における『君子危うきに近寄らず』という事ですので、そこをはき違えないようにしましょう。

ユーロ/ドル

ユーロドル日足チャート2018年04月04日
ユーロドル1時間足チャート2018年04月04日

日足

1時間足

※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。

ユーロ/ドルの値動き

始値:1.23008

高値:1.23355

安値:1.22528

終値:1.22691

-31.7pips(高値から安値:82.7pips)

ユーロ/ドルのレジスタンスライン

1.24706

赤の点線のライン

1.24644

ピンクの点線のライン

1.24424

ピンクの極太のライン

1.24205

ピンクの点線のライン

1.24034

ピンクの点線のライン

1.23903

赤の点線のライン

1.23859

赤の点線のライン

1.23610

赤の点線のライン

1.23406

ピンクの点線のライン

1.23232

ピンクの点線のライン

1.23010

ピンクの点線のライン

1.22870

赤の点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。

ユーロ/ドルのサポートライン

1.22571

青の点線のライン

ユーロ/ドルの解説

【日足】

4月3日のユーロドルの日足の形状は、上下共にヒゲがあり、上ヒゲがやや長い感じの陰線となりました。

基本的には『1.21830』~『1.25070』のレンジの中での値動きで、その中でオレンジの波は安値・高値切り上げの形状となっており、直近の値動きとしては赤い楕円で囲った片波の中での値動きとなっています。

【1時間足】

4月2日のユーロドルは、東京時間~欧州時間OP前後にかけて上昇したものの、欧州時間以降は一転して下落する流れとなりました。

青い波の直近安値ライン『1.22870』を(赤い楕円の安値)下抜き、下落トレンドが継続しています。

もう少し長い目で見れば、緑の片波の安値ラインの全戻しも視野に入ってきました。日足にトレンドがない状態ですので、大きな波をつかまえるトレードがしにくい環境にありますので、基本的には様子見という事で良いかと思います。

本日発表の経済指標等

本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。

10:30【オーストラリア】2月住宅建設許可件数 (前月比)

10:30【オーストラリア】2月小売売上高(前月比)

10:45【中国】3月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)

17:30【英国】3月建設業購買担当者景気指数(PMI)

18:00【ユーロ】2月失業率

18:00【ユーロ】3月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)

20:00【米国】MBA住宅ローン申請指数(前週比)

21:15【米国】3月ADP雇用統計(前月比)

23:00【米国】2月製造業新規受注(前月比)

23:00【米国】3月ISM非製造業景況指数(総合)