自分でスムーズド処理具合を変更できるADXを表示するMT4インジケーター『ADXmod』
更新日時:
ADXでは、値が上昇して25の水準に到達するとトレンドが発生したと判断しますが、25の水準に到達した後、すぐにまた下がることもあるため、誤ってエントリーしてしまう可能性があります。
「ADXmod」は、ADXに平滑化処理を施すことで、ダマしのシグナルを低減させたインジケーターで次のような方に向いています。
価格に対する反応速度を重視しない方
ダマしが少ないADXを探している方
上記のような方のためにこの記事では、「ADXmod」について解説していきます。
ADXmodの概要
「ADXmod」は、サブウィンドウに自分でスムーズド処理具合を変更できるADXを表示し、通常のADXでは破線で表示される+DIと-DIを実線で表示するMT4用のインジケーターで、デフォルトでは黄色のラインがADXライン、青色のラインが+DI、赤色のラインが-DIを表しています。
スムーズド処理に関しては、指数平滑移動平均や単純移動平均などの一般的によく使用される移動平均が用いられており、パラメーターの設定画面から処理期間と処理方法を変更することが出来ます。
ちなみにAverageDirectionalMovementIndex(ADX)とは、日本語で平均方向性指数と呼ばれるトレンドの強弱を判断することができるテクニカル指標で、基本的にはADXラインでトレンドの強弱を判断し+DIと-DIのクロスでエントリーします。
ただし、ADXはあくまでトレンドの強弱を示唆するテクニカル指標であり、トレンドの方向性を表すものではないという点に注意が必要です。
ADXmodを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
ADXmodのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
ADXmodのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
ADXPeriod |
ADXの期間 初期値:14 ADXの算出期間を設定します。 |
SmoothPeriod |
スムーズド処理の期間 初期値:14 値を大きくするほどADXの描写が滑らかになります。 |
SmoothType |
スムーズド処理の種類 初期値:1 スムーズド処理に使用する移動平均の種類を設定します。 |
「SmoothPeriod」の値を大きくするほど滑かなADXが表示されますが、その分価格に対する反応速度も遅くなってしまうため注意が必要です。
「SmoothType」は、スムーズド処理に用いる移動平均の種類を番号で指定する必要があり、0=SMA、1=EMA、2=SMMA、3=LWMAの4種類から選択することができます。
まとめ
「ADXmod」の使い方やパラメーターの設定方法について解説してきましたが、最後にポイントをまとめておきます。
移動平均を用いたスムーズド処理でダマしのシグナルが少ないADXを表示する。
スムーズド処理の効き具合を調整できる。
+DIと-DIを実線で表示できる。
「ADXmod」にはスムーズド処理が施されているため、ADXのダマしのシグナルに悩まされている方に向いているインジケータです。
通常のADXと比較すると値動きに対するラグが発生しますが、シグナルの精度を優先したい場合はこちらの方がおすすめです。
「SmoothType」の値によっては、通常のADXと挙動がかなり異なるADXが表示されることもあるため、変更する場合は留意しておきましょう。
通常のADXとは違ったADXを使いたい人や、ADXを使った新しい手法を確立しようとしている人にとっては非常に興味深いインジケーターではないでしょうか。