ATRを用いたチャネルを表示するMT4インジケーター「STARC_Bands」
更新日時:2020年11月14日 11:54ボラティリティが大きく変化し、チャネルが機能しなくなってしまったという経験はないでしょうか。
「STARC_Bands」はボラティリティの変化に対応可能なチャネルを表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
ボラティリティの変化が激しい相場で取引している方
チャネルを用いた手法で取引している方
上記のような方のためにこの記事では、「STARC_Bands」について詳しく解説します。
STARC_Bandsの概要
インジケーターを起動すると、チャート上に赤いの貰い手チャンネルが表示されます。
「STARC_Bands」は移動平均線とATRをもとにチャネルを表示しており、以下のような方法で算出されます。
MiddleLine=「MA_Period」期間指数平滑移動平均
UpperLine=MiddleLine+(「KATR」×ATR)
LowerLine=MiddleLine-(「KATR」×ATR)
ATRと係数によってチャネルの幅が決まるため、ボラティリティの変化にも対応できる点がこのインジケーターの最大の特徴です。
STARC_Bandsを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
STARC_Bandsのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
STARC_Bandsのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「STARC_Bands」のパラメーターは、移動平均線に関する項目とATRに関する項目、チャネルラインの表示色を設定するための項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
MA_Period |
移動平均線の算出期間 初期値:13 チャネルの反応速度が変化します。 |
ATR_Period |
ATRの算出期間 初期値:21 ATRの算出期間を設定します。 |
KATR |
ATR係数 初期値:1.5 チャネルの幅が変化します。 |
Shift |
シフト 初期値:1 インジケーターのオフセットを設定します。 |
UpperColor |
アッパーラインの色 初期値:Red アッパーラインの表示色を設定します。 |
MiddleColor |
ミドルラインの色 初期値:Red ミドルラインの表示色を設定します。 |
LowerColor |
ロワーラインの色 初期値:Red ロワーラインの表示色を設定します。 |
「MA_Period」はチャネルの基準となる移動平均線の算出を設定するための項目です。
小さな値に設定すると価格に対するチャネルの反応が俊敏になり、大きな値に設定すると反応が緩やかになります。
「KATR」はATRに乗算する係数を設定するための項目です。
大きな値に設定するとチャネルの幅が広くなり、小さな値に設定すると狭くなります。
「UpperColor」「MiddleColor」「LowerColor」は、チャネルラインの表示色を設定するための項目です。
「MiddleColor」についてはチャート上に表示されないため、パラメーターを変更してもインジケーターは変化しませんので留意しておきましょう。
まとめ
「STARC_Bands」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
移動平均線とATRをベースにしたチャネルを表示する。
相場のボラティリティによって幅が変化する。
「STARC_Bands」は、ボラティリティの変化に対応可能なチャネルを探している方に向いているインジケーターです。
ボラティリティの変化が激しい相場で取引している方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。