ドンチャンチャネルと傾きによって色が変化する移動平均線をバンドのように表示するMT4インジケーター『Low-high bands』
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「Low-high bands」は、移動平均線とドンチャンチャネルを表示するインジケーターです。
「Low-high bands」は、次のような方に向いています。
トレンドの方向を調べたい方
トレンド相場でのエントリーのタイミングを知りたい方
以上のような方のために、「Low-high bands」の使用方法やパラメーターの設定方法について解説していきます。
Low-high bandsの概要
インジケーターを起動すると、ドンチャンチャネルの上限が緑色の破線、下限が赤色の破線、チャネルの中間水準が銀色の破線で表示されます。
「Low-high bands」は、トレンドの方向を示唆し売買タイミングを見分けることのできる「ドンチャンチャネル」の表示し、さらに傾きによって色が変化する移動平均線も表示するインジケーターで、トレンドフォロー型のトレードをすることができます。
移動平均線は上昇している場合は緑色で表示され、下降している場合はピンクで表示されます。
ドンチャンチャネルとは、リチャード・ドンチャンが考案した分析方法で、ある期間の最高値と最安値をラインで表示し、さらにそれらの中心線を表示することによって、トレンドの方向性や売買のタイミングが判断しやすいのが特徴のテクニカル指標です。
「Low-high bands」では、このドンチャンチャネルに加えて任意の移動平均線を表示することで、トレンドを意識したトレードがしやすくなっています。
インジケーターの使い方は、通常の移動平均線とドンチャンチャネルの使用方法に準じており、移動平均線でトレンドの方向を確認して、ドンチャンチャネルでエントリーの水準を判断します。
Low-high bandsを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Low-high bandsのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Low-high bandsのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「Low-high bands」のパラメーターは、チャネルや移動平均線の算出期間を設定する項目と、各ラインの表示色を設定する項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
HlPeriod |
チャネルの算出期間 初期値:8 値を大きくするほど長い期間の高値や安値をもとにチャンネルを表示します。 |
AvgPeriod |
移動平均の算出期間 初期値:8 値を大きくすると価格に対する移動平均線の反応が緩やかになります。 |
AvgType |
移動平均の算出方法 初期値:avgEma 価格に対する移動平均線の反応速度が変化します。 |
colorUp |
移動平均線が上昇した時の色 初期値:clrLimeGreen 移動平均線が上昇したときの色が変化します。 |
colorDown |
移動平均線が下降した時の色 初期値:clrOrangeRed 移動平均線が下降した時の色が変化します。 |
colorNeutral |
チャネルの中間水準の色 初期値:clrSilver チャネルの中間水準の色が変化します。 |
colorShadow |
移動平均線の輪郭の色 初期値:clrDimGray 移動平均線の輪郭の色が変化します。 |
linesWidth |
移動平均線の太さ 初期値:3 移動平均線の太さが変化します。 |
初期設定の状態の「AvgType」は、指数平滑移動平均に設定されていますが、単純移動平均、平滑移動平均、加重移動平均の全4種類の算出方法から選択することができます。
ドンチャンチャネルと移動平均線の期間は8になっているので、多くのトレーダーが意識している値や普段使っている設定に変更するとよいかと思います。
まとめ
「Low-high bands」を使用する上でのポイントをまとめると以下のようになります。
移動平均線でトレンドの方向を確認。
ドンチャンチャネルでエントリーの水準を確認。
「Low-high bands」は、トレンド相場でのエントリー水準やタイミングを、調べたい方に向いているインジケーターです。
また、普段から移動平均線とドンチャンチャネルを組み合わせて使用している方は、ひとつのインジケーターで両方を表示できるため、「Low-high bands」の導入を検討してみても良いのではないでしょうか。