平滑化した価格の標準偏差にもとづくチャネルを表示するMT4インジケーター「volatility_step_channel」
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ボラティリティの変化に対応できるチャネルがあればと考えたことはないでしょうか。
「volatility_step_channel」は、価格の標準偏差を平滑化した値をもとにチャネルを表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
ボラティリティの変化に適応できるチャネルを探している方
ボリンジャーバンドに不満を感じている方
以上のような方のためにこの記事では、「volatility_step_channel」について解説します。
volatility_step_channelの概要
「volatility_step_channel」を起動すると、中間値がピンクのラインで表示され、チャネルの上限と下限は、グレーの破線で表示されます。
「volatility_step_channel」は、高値の平均・安値の平均・終値の平均とBaseVolatility(価格の標準偏差を平滑化した値)をもとに算出され、2種類のモードが用意されています。
各モードの算出方法は以下の通りです。
「Hybrid Mode」では、中間線の算出は基本的に((高値の平均+BaseVolatility)+(安値の平均-BaseVolatility)+(終値-BaseVolatility))×2/4といった方法で算出されますが、Simple Modeでは、((高値の平均+BaseVolatility)+(安値の平均-BaseVolatility)+(終値-BaseVolatility))/3で算出されます。
モードはパラメーターから変更できるので、必要に応じて調整すると良いでしょう。
volatility_step_channelを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
volatility_step_channelのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
volatility_step_channelのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
InpScaleFactor |
倍率 初期値:2.0 チャネルの幅が変化します。 |
InpMaPeriod |
平滑化期間 初期値:3 インジケーターの平滑化を設定します。 |
Description1 |
For BaseVolatility Indicator |
InpFastPeriod |
標準偏差算出期間 初期値:10 インジケーターの反応速度が変化します。 |
InpSlowPeriod |
標準偏差の平滑化期間 初期値:70 BaseVolatilityの平滑化期間を設定します。 |
InpMaMethod |
平滑化方法 初期値:MODE_SMMA 標準偏差の平滑化方法を設定します。 |
Description2 |
1:Simple Mode 2:hybrid Mode |
InpMode |
モード指定 初期値:2 インジケーターの算出モードを設定します。 |
「InpScaleFactor」は、チャネルの幅を設定するための項目で、大きな値に設定すること チャネルの幅が広くなり、小さな値に設定すると幅が狭くなります。
「InpMode」は、インジケーターの算出モードを切り替えるための項目で、1に設定するとSimple Mode、2に設定するとhybrid Modeが適用されます。
「volatility_step_channel」を、算出する過程で実行される平滑化は全て、「InpMaMethod」で指定した方法で実行され、初期設定の状態では平滑化移動平均に設定されています。
まとめ
「volatility_step_channel」の特徴をまとめると以下のようになります。
平滑化した標準偏差にもとづいてチャネルを表示する。
2種類のモードが選択できる。
「volatility_step_channel」は、ボラティリティの変化に適応可能なチャネルを探している方に向いているインジケーターです。
実際の取引で使用する前に、どの程度うまく機能するのかバックテストを行った上で使用した方が良いでしょう。