3つのタイムフレームのMACD、ストキャスティクス、 RSI、CCIを表示するMT4インジケーター『3timeframeindicator』
更新日時:2019年12月23日 01:27テクニカルインジケーターにはそれぞれ長所と短所があるため、複数のインジケーターを使用する方も多いかと思いますが、一度に多くのインジケーターを表示してしまうとチャートが見にくくなってしまうため、場合によっては頻繁にインジケーターの追加・削除を行わなければならない場合もあるかと思います。
「3timeframeindicator」は、ひとつのインジケーターで複数のオシレーターを切り替えて表示することができるインジケーターで、次のような方に向いています。
複数のオシレーターを使用している方
画面が小さくて多数のインジケーターを同時に表示できない方
マルチタイムフレーム分析を行っている方
上記のような方のためにこの記事では、「3timeframeindicator」について解説していきます。
3timeframeindicatorの概要
「3timeframeindicator」は、3つのタイムフレームのMACD、ストキャスティクス、 RSI、CCIをサブウィンドウに表示するMT4用のインジケーターで、設定画面からプルダウンで上記4つのインジケーターの中から1つを選び、サブウィンドウに表示する形式になっています。
このインジケーターの見方について、海外サイトで「3つのタイムフレームの値を平均して1つにしたの?」という質問に対して、「Each individual timeframe is drawn as it would look on the original timeframe chart without bar shift.(それぞれのタイムフレームは、元々のタイムフレームでバーシフトなしで表示されるよう描画されているよ)」というリプライがついていました。
また、従来のインジケーターと異なる点として、RSIとストキャスティクスに関しては、中心の50%ラインの代わりに0ラインが使用されており、MACDとCCIに関しては数値ではなくパーセントで表示されるようです。
4種類のインジケーターを切り替えられ、タイムフレームも変更できるため、ポテンシャルの高いインジケーターですが、見方が分かりにくいため慣れが必要なインジケーターかと思います。
3timeframeindicatorを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
3timeframeindicatorのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
3timeframeindicatorのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「3timeframeindicator」のパラメーターはどのインジケータを表示するかを設定する項目、各インジケーターの調整を行うための項目、時間枠を設定するための項目、インジケータを表示する期間を設定する項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
indicator |
表示するインジケーター 初期値:INDICATOR_CCI どのインジケーターを表示するのかを設定します。 |
Fast EMA Period |
短期EMAの期間 初期値:12 MACDの短期指数平滑移動平均線の算出期間を設定します。 |
Slow EMA Period |
長期EMAの期間 初期値:26 MACDの指数平滑移動平均線の算出期間を設定します。 |
Signal SMA Period |
シグナルMAの期間 初期値:9 MACDのシグナル平滑化期間を設定します。 |
K Period |
K%ラインの期間 初期値:5 ストキャスティクスのK%ラインの算出期間を設定します。 |
D Period |
D%ラインの期間 初期値:3 ストキャスティクスのD%ラインの算出期間を設定します。 |
Slowing |
スローイング 初期値:3 ストキャスティクスのスローイング期間を設定します。 |
RSI Period |
RSIの期間 初期値:8 価格に対するRSIの反応速度が変化します。 |
RSI Signal |
RSIのシグナル 初期値:3 価格に対するRSIシグナルの反応速度が変化します。 |
CCI Period |
CCIの期間 初期値:14 価格に対するCCIの反応速度が変化します。 |
CCI Signal |
CCIのシグナル 初期値:3 価格に対するCCIシグナルの反応速度が変化します。 |
InpPrice |
適用価格 初期値:Close price インジケーターの算出に用いる価格の種類を設定します。 |
TimeFrame_1 |
1つ目のタイムフレーム 初期値:1 5 Minutes 1つ目のタイムフレームを設定します。 |
TimeFrame_2 |
2つ目のタイムフレーム 初期値:1 Hours 2つ目のタイムフレームを設定します。 |
TimeFrame_3 |
3つ目のタイムフレーム 初期値:4 Hours 3つ目のタイムフレームを設定します。 |
BarsToCount |
バーカウント 初期値:500 インジケータを表示する範囲を設定します。 |
各インジケーターのパラメーターは、それぞれ一般的な値に設定されているようなので、特にこだわりが無ければ変更しなくて良いでしょう。
まとめ
「3timeframeindicator」の使い方やパラメータの設定方法について解説してきましたが、要点を以下にまとめておきます。
MACD、ストキャスティクス、 RSI、CCIをひとつのインジケーターで表示できる。
マルチタイムフレーム表示に対応している。
「3timeframeindicator」は、デバイスの画面が小さいなどの理由で、チャート上に複数のオシレーターを表示するのが難しい方に向いているインジケーターです。
また、見方がやや特殊ではありますが、マルチタイムフレーム表示できるため、使える場面は多いかと思います。