高値と安値の差をもとにブルとベアの強さを表示するMT4インジケーター「TrendscalpIndic」
更新日時:2019年10月22日 11:12「TrendscalpIndic」は、一定期間中の最高値と直近の高値の差と、同じ期間中の最安値と直近の安値の差をもとに、買いと売りのどちらが優勢なのか分析するためのインジケーターで、Nick Bilakによって開発されました。
「TrendscalpIndic」は、以下のようなインジケーターを、探している方に向いています。
買いと売りの強さを調べたい方
値動きが転換するポイントを調べたい方
現在の相場が買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを調べたい方
上記のようなインジケーターを探している方のため、「TrendscalpIndic」の使い方を解説していきます。
TrendscalpIndicの概要
インジケーターを起動すると、買いと売りの強さを示す水色のラインと、買われ過ぎ/売られ過ぎ水準を表示する赤色のラインが表示されます。
「TrendscalpIndic」の算出方法は以下の通りです。
HighestHighRecent = 直近の高値
HighestHighOlder = 「TTFbars」期間中の最高値
LowestLowRecent = 直近の安値
LowestLowOlder = 「TTFbars」期間中の最安値
BuyPower = HighestHighRecent - LowestLowOlder
SellPower = HighestHighOlder - LowestLowRecent
TrendScalpIndc_PP(水色のライン) = (BuyPower - SellPower) / (0.5 × (BuyPower + SellPower)) × 100
「TrendScalpIndc_PP」が0以上の場合、閾値(赤色のライン)は100
「TrendScalpIndc_PP」が0より低い場合、閾値(赤色のライン)は-100
水色のラインが0より上で推移している場合は、買いが優勢であることを示しており、0より下で推移している場合は、売りの方が優勢であることを示しています。
赤色のラインは、買われ過ぎ(100)/売られ過ぎ(-100)の水準を示しており、水色のラインが赤色のラインより上で推移している場合は、買われ過ぎの状態にあることを示しています。
反対に水色のラインが、赤色のラインより下で推移している場合は、売られ過ぎの状態です。
水色のラインが赤色のラインを上抜けた後、再び赤色のラインを下抜けた場合、価格が下落する可能性を示しています。
水色のラインが赤色ラインを下抜けた後、再び赤色ラインを上抜けた場合は、価格が上昇する可能性を示しています。
持ち合い相場は、赤色のラインの表示が頻繁に入れ替わり、インジケーターがうまく機能しなくなるため注意が必要です。
TrendscalpIndicを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TrendscalpIndicのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TrendscalpIndicのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「TrendscalpIndic」のパラメーターは、最高値や最高値を検出する期間を設定する「TTFbars」のみで構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
TTFbars |
最高値/最安値を検出する期間 初期値:15 値を低くするとインジケーターの感度が高くなります。 |
「TTFbars」の値を高くするほど、価格への反応が緩やかになりますが、高くし過ぎるとほぼ一直線に表示されてしまいますので注意しましょう。
パラメーターの構成はシンプルですので、設定で戸惑うことも少ないかと思います。
まとめ
「TrendscalpIndic」の使い方のポイントをまとめると以下の通りです。
水色のラインが0より高い水準で推移している場合は買いが優勢
水色のラインが0より低い水準で推移している場合は売りが優勢
水色のラインが100より高い場合は、買われ過ぎの状態
水色のラインが-100より低い場合は、売られ過ぎの状態
水色のラインが赤色のラインを、内側から外側に抜いた後、再び内側に戻ってきた場合は、価格が反転する可能性がある
「TrendscalpIndic」は、買いと売りの強さを調べたい方だけではなく、相場の行き過ぎた動きや、値動きが転換するタイミングを調べたい方にも向いています。
値動きの転換を分析する場合は、「TrendscalpIndic」単体で使用するのではなく、他のインジケーターと組み合わせて判断することをおすすめします。