FXで何やっても勝てなくて、やったコト

相場をワニの生態に例える手法「Alligator」のシグナルを表示するMT4インジケーター『alligatorsignal』

更新日時:

alligatorsignalスクリーンショット

トレンドを分析するためのインジケーターにはさまざまな種類がありますが、必要なシグナルだけを表示してくれるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。

「alligatorsignal」は、複数の移動平均線をもとにしたインジケーターのシグナルを、矢印でチャート上に表示するもので、以下のような方に向いています。

  1. トレンドを捉えたい方

  2. 移動平均線でトレンドを分析している方

  3. 表示するインジケーターの数を少なくしてチャートをスッキリさせたい方

以上のような方のためにこの記事では、「alligatorsignal」について解説していきます。

  1. alligatorsignalの概要
  2. alligatorsignalを表示する方法
  3. alligatorsignalのパラメーター解説
  4. まとめ

alligatorsignalの概要

「alligatorsignal」は、MT4に最初からインストールされているAlligatorというインジケーターとシグナルを表示するMT4用のインジケーターです。

ちなみにAlligatorとは、Bill Williams氏が考案した移動平均線をもとにしたテクニカル指標で、あまり有名ではないインジケーターなので使用したことが無い人も多いのではないでしょうか。

Alligatorは適用価格をMedian Price(高値と安値の平均)とした3本の平滑移動平均線(SMMA)から構成されており、それぞれジョーズ(顎)、ティース(歯)、リップス(唇)という名前が付けられています。

ジョーズ(青線)・・・13SMMAをローソク足8本分表示移動させたライン

ティース(赤線)・・・8SMMAをローソク足5本分表示移動させたライン

リップス(緑線)・・・5SMMAをローソク足3本分表示移動させたライン

そしてこれら3本のラインをAlligator(ワニ)に例えてトレンドの発生と終了を判断します。

3本のラインがもつれ合っている状態、つまり顎、歯、唇が閉じているときはワニは寝ている(口を閉じている)ため、トレンドは発生していません。

逆に、3本のラインがそれぞれ間隔を開けて推移している状態、つまり顎、歯、唇が開いているときはワニが起きている(口が開いている)ため、トレンドが発生しています。

このように3本のラインをワニの口に例えることで、一目でトレンドの有無を判断することが出来るのがAlligatorというインジケーターです。

そして、今回紹介しているalligatorsignalというインジケーターでは、Allgator(ワニ)の口が開いているときにシグナルを表示して更にAllgatorが使いやすくなっています。

具体的には、3本のラインが上向きで間隔を開けて推移している状態(ワニの口が開いている)とき上向きの赤矢印を表示し、逆に3本のラインが下向きで間隔を開けて推移している状態のとき下向きの青矢印を表示します。

alligatorsignalを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

alligatorsignalのダウンロード先は以下となります。

※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。

alligatorsignal

MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。

MT4でインジケーターを追加(インストール)して使用する方法

alligatorsignalのパラメーター解説

alligatorsignalパラメーター画像

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

入力項目 入力内容

Jaws Period

ジョーズの期間

初期値:8

Jaws移動平均線の価格に対する反応速度が変化します。

Jaws Shift

ジョーズの表示移動

初期値:0

Jaws移動平均線の表示位置が変化します。

Teeth Period

ティースの期間

初期値:5

Teeth移動平均線の価格に対する反応速度が変化します。

Teeth Shift

ティースの表示移動

初期値:0

Teeth移動平均線の表示位置が変化します。

Lips Period

リップスの期間

初期値:3

Lips移動平均線の価格に対する反応速度が変化します。

Lips Shift

リップスの表示移動

初期値:0

Lips移動平均線の表示位置が変化します。

averaging period

平均期間

初期値:3

勢力指数の算出期間を設定します。

method of averaging of Alligator lines

3本のラインの種類

初期値:Exponential

移動平均線の種類を設定します。

type of price used for caluculation of Alligator

3本のラインの適用価格

初期値:Weighted price

移動平均線の適用価格を設定します。

Inp Force Filte

フィルター

初期値:0.35

シグナルを表示する勢力指数の閾値を設定します。

「alligatorsignal」は、シグナルの判定に勢力指数を用いているため、Alligatorだけではなく勢力指数関連のパラメーターも存在しますが、こだわりがなければ初期設定のまま使用しても支障はないかと思います。

デフォルトでは3本のラインの期間や表示移動、種類、適用価格などは、Allgatorでよく使用されている設定と異なるようなので留意しておきましょう。

まとめ

「alligatorsignal」の見方やパラメーターの設定方法について解説してきましたが、最後に要点をまとめておきましょう。

  1. Alligatorをベースにしている。

  2. 上向きの赤矢印が表示されている場合は、Alligatorが上昇トレンドのシグナルを発している状態。

  3. 下向きの青矢印が表示されている場合は、Alligatorが下降トレンドのシグナルを発している状態。

Alligatorは少しマイナーなインジケーターではありますが、トレンドの発生と終了が分かりやすく一目で判断することが可能です。

「alligatorsignal」は、Alligatorのシグナルを矢印で表示するため、Alligatorアリゲーターそのものは表示せずに、シグナルだけ確認できれば良いという方に向いているインジケータです。

普段からAlligatorを使用している方向けのインジケーターですが、先に解説した通り、パラメーターのセッティングが一般的なAlligatorとは異なっているため注意が必要です。