3重に指数平滑移動平均した値をもとにしたトレンドフォロー系オシレーターを表示するMT4インジケーター「TRIX_A」
更新日時:2019年11月09日 11:54「TRIX_A」は、価格を3重に指数平滑移動平均した値をもとにしたインジケーターで、Douglas Lozadaによって開発されました。
「TRIX_A」は、以下のような方に向いているインジケーターです。
トレンドの方向を調べたい方
ノイズの少ないオシレーターを探している方
上記のような方のために、「TRIX_A」の使い方やパラメーターの設定方法について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
TRIX_Aの概要
インジケーターを起動するとサブウィンドウ上に、青色のラインと赤色のラインが表示されます。
青色のラインは「TRIXライン」、赤色のラインは「シグナルライン」と呼ばれ、各ラインは以下のような方法で算出されます。
EMA1 = 終値の「Periodo」期間指数平滑移動平均
EMA2 = EMA1「Periodo」期間指数平滑移動平均
EMA3 = EMA2「Periodo」期間指数平滑移動平均
TRIX = (直近のEMA3 - 1つ前のEMA3) / 1つ前のEMA3 × 100
シグナルライン = TRIXの「Signal」期間指数平滑移動平均
「TRIX_A」は、「TRIXライン」と「シグナルライン」の交差でシグナルを発し、「TRIXライン」が「シグナルライン」を下から上に抜けた場合は上昇トレンド、逆に「TRIXライン」が「シグナルライン」を上から下に抜けた場合は下降トレンドのシグナルです。
価格を3重に平滑化しているため、ノイズの少ない非常に滑らかなラインを描写しますが、一方で、価格に対する反応が緩慢で、値動きの速い相場ではインジケーターの反応が大きく遅れる場合があるため注意が必要です。
TRIX_Aを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TRIX_Aのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TRIX_Aのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Periodo |
指数移動平均算出期間 初期値:12 値を大きくするとインジケーターの表示がより滑らかになります。 |
Signal |
シグナルライン平滑化期間 初期値:9 値を大きくするとシグナルラインがTRIXラインに追従する速度が緩やかになります。 |
パラメーターの値を大きくすることで、描写されるラインが滑らかになる一方で、価格に対するインジケーターの反応速度も緩やかになるため注意しましょう。
まとめ
「TRIX_A」の使い方やパラメーターについて解説しましたが、要点をまとめると以下のようになります。
「TRIXライン」が「シグナルライン」を下から上に抜いた場合は上昇トレンド。
「TRIXライン」が「シグナルライン」を上から下に抜いた場合は下降トレンド。
パラメーターの値を大きくするとインジケーターの表示がより滑らかになる。
「TRIX_A」は、オシレーターを使ってトレンドを分析したい方に向いているインジケーターです。
3重に平滑化されており、ノイズが少ないという特徴がありますが、価格に対する反応が遅れることもあるため、相場の状況によってはパラメーターを調整した方が良いでしょう。
価格への反応速度を重視しないという方であれば、ノイズが少なく使いやすいかと思います。