価格の収束と発散でトレンドを分析するMT4インジケーターを表示する「TrailCD」
更新日時:2020年05月09日 11:28価格の収束と発散を表示するインジケーターといえば、MACDが有名ですが、収束と発散を表示できるほかのインジケーターはないのだろうかと考えたことはないでしょうか。
MACDが移動平均線の収束と発散を算出しているのに対し、この記事で紹介する「TrailCD」は、平滑化していない価格の収束と発散を表示するインジケーターで、以下のような方に向いています。
トレンドの有無を分析したい方
トレンドの方向を分析したい方
値動きの速い相場で取引している方
この記事では上記のような方のために、「TrailCD」について解説します。
TrailCDの概要
「TrailCD」を起動すると、サブウィンドウ上に水色のヒストグラムが表示されます。
「TrailCD」の算出方法は以下の通りです。
price=終値/レートの小数点以下の桁数
price>(price-「TrailFast」)の場合、value_fast=price-「TrailFast」
price<(price-「TrailFast」)の場合、value_fast=price+「TrailFast」
price>(price-「TrailSlow」)の場合、value_slow=price-「TrailSlow」
price<(price-「TrailSlow」)の場合、value_slow=price+「TrailSlow」
TrailCD=(value_fast-value_slow)×レートの小数点以下の桁数
インジケーターの値がプラス圏で推移している場合は、相場が上昇していることを示しており、マイナス圏で推移している場合は、下降していることを示しています。
レンジ相場では振り幅が小さくなり、トレンドに入るとインジケーターの値が大きく動きます。
TrailCDを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TrailCDのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TrailCDのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
TrailFast |
高速トレイル 初期値:25 短期的な値動きに対するインジケーターの反応速度が変化します。 |
TrailSlow |
低速トレイル 初期値:65 長期的な値動きに対するインジケータの反応速度が変化します。 |
CountBars |
インジケーターを表示する期間 初期値:1000 インジケータを表示する期間を設定します。 |
「TrailFast」と「TrailSlow」は、それぞれ「value_fast」と「value_slow」を算出に用いる値を設定するための項目で、価格に対するインジケーターの反応速度が変化します。
「CountBars」は、インジケーターを表示する期間を設定するための項目で、100に設定した場合、直近のバーから100本前のバーまでの期間にのみインジケーターが表示されます。
まとめ
「TrailCD」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
平滑化していない価格の収束と発散を表示する。
インジケーターの値がプラス圏で推移している場合は、相場が上昇している状態。
インジケーターの値がマイナス圏で推移している場合は、相場が下降している状態。
トレンド相場ではインジケーターの振り幅が小さくなる。
「TrailCD」は、トレンドの有無を分析したい方に向いているインジケーターです。
平滑化しないかわりに値動きへの反応が速くなっているため、値動きの速い相場にも対応できます。
その反面、ノイズも多いため「TrailCD」を使用する際は、ほかのインジケーターと組み合わせて使用することをおすすめします。