トレンドの有無や強さを表示するMT4インジケーター「b_Kaufman_Efficiency_Ratio」
更新日時:2020年02月09日 12:00FXの取引手法には様々なもの存在しますが、どのような手法を用いる場合であっても、その時の相場がトレンド相場なのかレンジ相場のかを把握しておく必要があります。
「b_Kaufman_Efficiency_Ratio」はADXのように、現在の相場がトレンドなのかレンジなのかを分析するためのインジケーターで、次のような方に向いています。
現在の相場にトレンドが発生しているかどうか確認したい方
ADX以外のインジケーターを試してみたい方
以上のような方のためにこの記事では、「b_Kaufman_Efficiency_Ratio」について解説していきます。
- b_Kaufman_Efficiency_Ratioの概要
- b_Kaufman_Efficiency_Ratioを表示する方法
- b_Kaufman_Efficiency_Ratioのパラメーター解説
- まとめ
b_Kaufman_Efficiency_Ratioの概要
「b_Kaufman_Efficiency_Ratio」は、 Perry Kaufmanの著書 "Smarter Trading" と"Trading Systems & Methods"で解説されている「Kaufman Efficiency Ratio」を表示するMT4用のインジケーターで、トレンドとレンジを区別するために使用することができます。
「Kaufman Efficiency Ratio」は、一定期間の価格変動を、その変動を達成するために発生した価格変動の絶対合計で割ることによって計算され、結果として得られる比率は0と1の間の範囲であり、値が高いほどより効率的なまたは傾向のある相場であることを表します。
簡潔に言えば、0~1の値のなかで、値が高ければ高いほどトレンドが発生している可能性が高いということです。
上記のような計算方法と特徴によってこのインジケーターは、トレンド相場とレンジ相場を区別するためのフィルターとして使用することができます。
b_Kaufman_Efficiency_Ratioを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
b_Kaufman_Efficiency_Ratioのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
b_Kaufman_Efficiency_Ratioのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「b_Kaufman_Efficiency_Ratio」のパラメーターはインジケーターの算出期間を設定する項目と表示に関する項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
ERperiod |
算出期間 初期値:10 Efficiency ratioの算出期間を設定します。 |
histogram |
ヒストグラムの表示/非表示 初期値:false tureに設定するとインジケーターがヒストグラムで表示されます。 |
shift |
オフセット 初期値:0 インジケーターの表示位置が左右に移動します。 |
パラメーターの「ERPeriod」の値を大きくすることでダマしが少なくなりますが、価格への反応が鈍感になります。
まとめ
「b_Kaufman_Efficiency_Ratio」の使い方やパラメーターの設定方法について解説してきましたが、最後にポイントをまとめておきましょう。
トレンド相場とレンジ相場を区別するためのフィルターとして使用できる。
インジケーターの値は0から1の間で表示され、値が高いほど強いトレンドが存在している状態。
パラメーターの「ERPeriod」の値を大きくすると、ノイズが少なくなる一方で価格への反応も鈍くなる。
「b_Kaufman_Efficiency_Ratio」は、現在の相場がトレンド相場なのかレンジ相場なのかを見極めたい方に向いているインジケータです。
有名なKaufmanBandと同じ製作者によるテクニカル指標なので、精度もなかなか良く、「レンジ相場ではエントリーしない」というようなトレードルールを持っている人には非常におすすめのインジケーターですので、気になった方は試してみてはいかがでしょうか。