価格の上昇幅と下降幅を比較して値動きの方向を分析するためのMT4インジケーターを表示する「TrendContinuation」
更新日時:2020年05月05日 12:57価格の上昇と下降の勢いを、分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「TrendContinuation」は、上記のような機能を備えたインジケーターで次の方に向いています。
価格の上昇と下降の勢いを分析したい方
値動きの速い相場で取引している方
この記事ではそういった方のために、「TrendContinuation」について解説します。
TrendContinuationの概要
「TrendContinuation」は価格が増加した幅と減少した幅を比較して、値動きの方向を分析するインジケーターです。
インジケーターを起動すると、サブウィンドウ上に価格の増加幅を示す青色のラインと、価格の減少幅を示す赤色のラインが表示されます。
「TrendContinuation」の算出方法は以下の通りです。
直近の終値>1つ前の終値の場合、xp=直近の終値-1つ前の終値、yp=直近のxp+1つ前のyp
直近の終値<1つ前の終値の場合、xn=1つ前の終値-直近の終値、yn=直近のxn+1つ前のyn
chp=前のxp+前のchp
chn=前のxn+前のchn
cffp=前のyp+前のcffp
cffn=前のyn+前のcffn
t1=chp-cffn
t2=chn-cffp
青色のライン=t1の3重指数平滑移動平均
赤色のライン=t2の3重指数平滑移動平均
「TrendContinuation」の使い方はDMIと類似しており、青色ラインが赤色のラインを下から上に抜いた場合は、価格が増加傾向にあることを示しています。
一方、赤色のラインが青色のラインを下から上に抜いた場合は、価格が減少傾向にあることを示しています。
また、3重指数平滑移動平均が用いられているため、値動きに対するラグが抑えられている点もこのインジケーターの特徴です。
TrendContinuationを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TrendContinuationのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TrendContinuationのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
n |
インジケーターの算出期間 初期値:20 インジケーターの算出期間を設定します。 |
CountBars |
インジケーターを表示する期間 初期値:5000 インジケーターを表示する期間をローソク足の数で設定します。 |
t3_period |
T3平滑化期間 初期値:5 3重指数平滑移動平均の算出期間を設定します。 |
b |
T3加速因子 初期値:0.618 3重指数平滑移動平均の感度を設定します。 |
「CountBars」は、インジケーターを表示する期間を設定するための項目で、100に設定した場合、直近のローソク足から100本前のローソク足までインジケーターを表示します。
「t3_period」は、3重指数平滑移動平均の算出期間を設定するための項目で、大きな値に設定するとラインの表示が滑らかになります。
まとめ
「TrendContinuation」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
価格の上昇幅と下降幅の移動平均を表示する。
3重指数平滑移動平均を用いることで値動きに対するラグを抑えている。
「TrendContinuation」は、価格の上昇と下降の勢いを比較したい方に、向いているインジケーターです。
ただし、動意の薄い相場ではライン同士の距離が近くなり、ノイズも多くなるため注意しましょう。