一定間隔で算出期間を増加させた移動平均線の差をもとにトレンドを分析するMT4インジケーターを表示する「TrendStrengthTrio」
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「TrendStrengthTrio」は、一定の間隔で算出期間を長くした複数の移動平均線の差にもとづいてトレンドを分析するインジケーターです。
「TrendStrengthTrio」は次のような方に向いています。
移動平均線をよく使う方
トレンドを捉えたい方
上記のような方のためにこの記事では、「TrendStrengthTrio」の使い方やパラメータの設定方法について解説していきます。
TrendStrengthTrioの概要
インジケーターを起動をすると、サブウィンドウ上に水色のラインとオレンジ色のラインが表示されます。
それぞれのラインの算出方法は同じですが、水色のラインはオレンジ色のラインを一定期間シフトして算出したものです。
「TrendStrengthTrio」は以下の方法によって算出されます。
tmp = 5期間指数平滑移動平均
ma1 = tmp - 「Step」期間指数平滑移動平均
ma2 = tmp - 2 × 「Step」期間指数平滑移動平均
ma3 = tmp - 3 × 「Step」期間指数平滑移動平均
ma4 = tmp - 4 × 「Step」期間指数平滑移動平均
ma5 = tmp - 5 × 「Step」期間指数平滑移動平均
ma6 = tmp - 6 × 「Step」期間指数平滑移動平均
ma7 = tmp - 7 × 「Step」期間指数平滑移動平均
ma8 = tmp - 8 × 「Step」期間指数平滑移動平均
ma9 = tmp - 9 × 「Step」期間指数平滑移動平均
ma10 = tmp - 10 × 「Step」期間指数平滑移動平均
TS1(オレンジ色のライン) = ma1 + ma2 + ma3 + ma4 + ma5 + ma6 + ma7 + ma8 + ma9 + ma10
TS2(水色のライン) = TS1をN期間シフトして算出
「TrendStrengthTrio」は指数平滑移動平均で算出され。適用価格には加重価格((高値+安値+終値+終値)/4)が用いられています。
水色のラインがオレンジ色のラインを下から上に抜けた場合は、上昇トレンドの発生を示唆しています。
反対に、水色のラインがオレンジ色のラインを上から下に抜けた場合は、下降トレンドの発生を示唆しています。
TrendStrengthTrioを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TrendStrengthTrioのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TrendStrengthTrioのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Line2Visible |
TS2の表示/非表示 初期値:true falseに設定すると水色のラインが非表示になります。 |
Line3Visible |
TS3の表示/非表示 初期値:false trueに設定するとTS1を更にシフトした緑色のラインが表示されます。 |
Step |
移動平均の算出期間を増加させる間隔 初期値:5 値を大きくするほど、インジケーターの価格に対する反応が緩やかになります。 |
初期設定の状態では表示されませんが、「Line3Visible」をtrueに設定することでラインを追加することができます。
TS3はTS2よりも価格に対する反応が速いため、トレンドの兆候をいち早く捉えたいという方は、「Line3Visible」をtrueに変更しておきましょう。
TS3は価格への反応が速い分、ダマしのシグナルがTS2を使用した場合よりも多くなりますので注意が必要です。
まとめ
「TrendStrengthTrio」の使い方やパラメーターについて解説しました。
ポイントをまとめると以下のようになります。
「TrendStrengthTrio」は11本の指数平滑移動平均線の差をもとに算出される。
水色のラインがオレンジ色のラインを上抜いた場合は上昇トレンド。
水色のラインがオレンジ色のラインを下抜いた場合は下降トレンド。
TS3を追加すると、早い段階で動きの変化を捉えることができる
「TrendStrengthTrio」は、トレンドを捉えたい方に向いているインジケーターです。
インジケーターの見方は、移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスと類似しており、移動平均線をよく使う方であれば、使い方に戸惑うことも少ないかと思います。