買いと売りの強さにもとづいてトレンドを測定するMT4インジケーターを表示する「TTF_TR」
更新日時:2019年12月20日 04:34トレンドの始まりを分析できるオシレーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「TTF_TR」は、TTF(trend trigger factor)という買いと売りの強さをもとにトレンドを測定するインジケーターで、以下のような方に向いています。
トレンドが始まるタイミングを調べたい方
トレンドが終わるタイミングを調べたい方
この記事ではそういった方のために、「TTF_TR」の使い方やパラメーターについて解説していきます。
TTF_TRの概要
TTFは、Technical Analysis of Stocks and Commodities誌で紹介されたことをきっかけに、知られるようになったインジケーターで、買いと売りの圧力をもとにトレンドを分析します。
インジケーターを起動するとTTFが水色のライン、トレンドの発生を判定する閾値が赤色のラインとして表示され、閾値は100と-100に設定されています。
「TTF_TR」の算出方法は以下の通りです。
HR = 現在の高値
HO = 「TTFbars」期間中の最高値
LR = 現在の安値
LO =「TTFbars」期間中の最安値
buypower = HR - LO
sellpower = HO - LR
TTF_TR = (buypower - sellpower) / (0.5 × (buypower + sellpower))× 100
インジケーターの値が100を超えると上昇トレンドが始まった可能性を示唆しており、反対に-100を下回ると下降トレンドが始まった可能性を示唆しています。
一度、100や-100に到達したインジケーターの値が、再びこれらの水準の内側に戻ってきた場合は、現在のトレンドの勢いが衰えつつあることを示しています。
TTF_TRを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TTF_TRのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TTF_TRのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「TTF_TR」のパラメーターは、高値や安値を検出する期間を設定する項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
TTFbars |
TTFの算出期間 初期値:15 値を大きくするほどより長期的な買いと売りの力関係を表示します。 |
「TTFbars」は、自身の分析したいトレンドの期間に合わせて調整するとよいでしょう。
まとめ
「TTF_TR」の使い方やパラメーターの設定方法について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
インジケーターの値が100を超えると上昇トレンドが始まった可能性を示唆している。
インジケータの値が-100を下回ると下降トレンドが始まった可能性を示唆している。
閾値に到達したインジケーターが再び閾値の内側に戻ってきた場合は、現在のトレンドの勢いが衰えている可能性を示唆している。
「TTF_TR」は、トレンドの始まりや終わりを分析したい方に、向いているインジケーターです。
方向感のない相場ではダマしのシグナルが増えるため、このインジケーター単体で使用するのではなく、ほかのインジケーターと組み合わせて使用することをおすすめします。