MT4の開発元であるMetaQuotes Softwareが開発したウィリアムズ%Rを表示するMT4インジケーター「WPR」
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過去のレンジをもとに現在の価格が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを確認できないだろうかと考えたことはないでしょうか。
「WPR」、WPR(Williams' Percent Range)をMT4に表示するためのインジケーターで、次のような方に向いています。
値動きが反転する兆候を分析したい方
現在の価格が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを分析したい方
過去のレンジと比較して現在の価格がどの程度の水準にあるのかを確認したい方
この記事では、「WPR」について詳しく解説します。
WPRの概要
WPRはLarry Williamsによって考案されたインジケーターで、現在の価格がN期間中のレンジのどの程度の水準にあるのかを示すオシレーターで、以下の方法によって算出されます。
WPR=((N期間中の高値-直近の終値)/(N期間中の高値-N期間中の安値))×100
インジケーターの値が、-80~-100%で推移している場合、表示中の通貨ペアが売られ過ぎである可能性を示唆し、0~-20%で推移している場合は、買われ過ぎである可能性を示唆していますが、初期設定の状態ではこれらの水準は表示されませんので、必要に応じてラインを追加しましょう。
MT4にはWilliams' Percent Rangeが標準でインストールされており、「インディケーター」→「オシレーター」→「Williams' Percent Range」から起動することができますが、標準の「Williams' Percent Range」が、何らかの理由で使用できなくなった際に、「WPR」はその代替として活用できるのではないでしょうか。
「WPR」では初期設定状態で、買われ過ぎ/売られ過ぎ水準は表示されませんので、特に理由がなければ、標準の「Williams' Percent Range」を使用した方が良いかもしれません。
WPRを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
WPRのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
WPRのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「WPR」のパラメーターは、算出期間を設定するための項目のみで構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
ExtWPRPeriod |
WPR算出期間 初期値:14 Williams' Percent Rangeの算出期間を設定します。 |
「ExtWPRPeriod」は、Williams' Percent Rangeの算出期間を設定するための項目です。
インジケーターに反映される値動き期間が変化します。
デフォルトでは、Williams' Percent Rangeとしては標準的な14に設定されていますので、変更する際は初期設定値を基準に調整すると良いでしょう。
まとめ
「WPR」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
Williams' Percent Rangeを表示する。
直近の価格がN期間中のレンジのどの程度の水準にあるのかを示している。
0~-20%で推移している場合は、買われ過ぎである可能性を示唆している。
-80~-100%で推移している場合、売られ過ぎである可能性を示唆している。
「WPR」は過去のレンジと比較して、直近の価格が買われ過ぎの状態にあるのか売られ過ぎの状態にあるのかを確認したい方に向いているインジケーターです。
パラメーターやインジケーターの挙動も、MT4標準のものと差はありませんので、Williams' Percent Rangeに触れたことがある方であれば、設定等で戸惑うということもなさそうです。