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WPRをもとに値動きの方向をヒストグラムで表示するMT4インジケーター「WPRslow」

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WPRslowスクリーンショット

WPR(Williams' Percent Range)は、テクニカル分析においてよく使用されるオシレーターのひとつで、MT4にも標準でインストールされています。

「WPRslow」は、WPRをベースにしたインジケーターで、次のような方に向いています。

  1. 値動きの方向を確認したい方

  2. トレンドの有無を分析したい方

この記事では「WPRslow」について詳しく解説します。

  1. WPRslowの概要
  2. WPRslowを表示する方法
  3. WPRslowのパラメーター解説
  4. まとめ

WPRslowの概要

インジケーターの開発者は「WPRslow」を使用する際は、「WPRfast」と組み合わせて使用することを推奨しており、「WPRslow」と「WPRfast」の両方で青いヒストグラムが表示されている場合は、相場が上昇トレンドに入った可能性を示しており、反対に「WPRslow」と「WPRfast」の両方で赤いヒストグラムが表示されている場合は、相場が下降トレンドに入った可能性を示しています。

「WPRslow」はV2という値が閾値を超えた時に、ヒストグラムを表示する仕組みになっており、V2は以下の方法で算出されます。

V1=WPR×WPR/100

V2=V1の小数点以下を切り上げた値

V2の値がパラメーターのn1より小さい場合は青色のヒストグラム、n2の値より大きい場合は赤色のヒストグラムが表示されます。

「WPRfast」も同様の仕組みで動作していますが、WPRの算出期間が「WPRslow」より短くなっています。

WPRslowを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

WPRslowのダウンロード先は以下となります。

※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。

WPRslow

MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。

MT4でインジケーターを追加(インストール)して使用する方法

WPRslowのパラメーター解説

WPRslowパラメーター画像

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

入力項目 入力内容

P

WPR算出期間

初期値:54

ウィリアムズ%Rの算出期間を設定します。

n1

上昇判定の閾値

初期値:9

上昇トレンドの発生を判定する閾値を設定します。

n2

下降判定の閾値

初期値:49

下降トレンドの発生を判定する位置を設定します。

CountBars

インジケーターの算出期間

初期値:300

インジケーターを表示する期間を設定します。

「P」はウィリアム%Rの算出期間を設定するための項目です。

大きな値に設定すると動きに対するインジケーターの反応が緩やかになり、小さな値に設定すると反応が俊敏になります。

「n1」と「n2」はトレンドの発生を判定するための位置を設定するための項目です。

「n1」「n2」で設定した値を超えた時にヒストグラムが表示されます。

「CountBars」はインジケーターを表示する期間を設定するための項目で、大きな値に設定するほど、インジケーターがチャート上の広い範囲に表示されます。

ダマしのシグナルが多い場合は、「n1」「n2」の調整を行うことでダマしのシグナルを低減させることができますので、必要に応じて調整しましょう。

まとめ

「WPRslow」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。

  1. ウィリアムズ%Rをベースにしている。

  2. 青色のヒストグラムが表示されている場合は価格が上昇している状態。

  3. 赤色のヒストグラムが表示されている場合は価格が下降している状態。

「WPRslow」は、値動きの方向を確認したい方に向いているインジケーターです。

このインジケーターは「WPRfast」と組み合わせて使用することが前提になっているインジケーターですので、「WPRslow」単体での使用は避けた方が良いかもしれません。

値動きの方向を大まかに把握できれば十分という方には、使い勝手の良いインジケーターなのではないでしょうか。