主要三中銀それぞれに材料出るも最注目はECBか?
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7月13日の為替市場・主要3通貨ペアは、日通しの値幅はソコソコあったものの終値ベースでみると横這いと言った値動きとなりました。
昨日は、FRB・ECB・BOJそれぞれに材料が出ました。
1. FRB
イエレンFRB議長は米上院の議会証言において『米経済は利上げと資産縮小開始を始められるほど健全』・『低調な物価のために利上げ余地が限られるかもしれない』当の発言を行いました。しかし、前日下院で行った証言内容とあまり変わらなかったため反応は限定的なモノとなりました。
2. ECB
『欧州中銀(ECB)は9月7日の会合で量的緩和(QE)を段階的に縮小する計画を公表する可能性がある』・『ドラギECB総裁がジャクソンホールで演説を行う模様』との一部報道を受けてECBの量的緩和縮小観測が高まると、独金利上昇と共にユーロが反発しています。
3. BOJ
『BOJ(日銀)が2%の物価目標達成時期について先送りを含め議論する』との報道が出ています。
三者三様の内容ではありますが、やはり最も注目度が高いのはECBのQE縮小と言う事になります。FRBやBOJが現行方針の加減速や修正・先送りと言うレベルであるのに対し、ECBの場合は政策転換と言うレベルですので、否が応でも注目されるのは仕方ないと言えますが、今年下半期の主要テーマと言う事になってくるかも知れません。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:113.144
高値:113.519
安値:112.854
終値:113.264
+12.0pips(高値から安値:66.5pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
110.972~111.717
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
111.427~111.676
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
111.471~111.873
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
111.826~112.843
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
112.104~112.590
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
112.910
青の点線
中期トレンドの安値。
112.930~113.632
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
112.973~113.320
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
113.361~113.529
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
113.206~113.399
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
113.674~114.606
緑の実線のボックス
中期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
113.817~113.958
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
114.307~114.671
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
114.466
ピンクの点線
中期トレンドの高値。
7月13日のドル円相場は、113円台を割り込み一時『112.854』を付ける場面もありましたが、113円台を回復して引けています。
画像の尺の問題で、中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)が分からないかも知れませんが、7月11日から短期的な傾向としては下げ傾向にあるものの中期トレンドは安値・高値切り上げの状態にあります。
直近の状況としては、7月11日に付けた『114.466(※終値ベースヒゲは切って考えています。)』を頂点として、短期トレンド(ブルーのラインで描いた波)は高値・安値切り下げの形状を形成しながら、7月13日に付けた安値『112.910(※終値ベースヒゲは切って考えています。)』迄下落しています。
現在の状況をざっくりとまとめると・・・
1. 中期トレンドは上昇トレンドにある
2. 7月11日からの下落の値動きは現段階では中期上昇トレンド中の押し局面の可能性がある
という基本的な条件の中で、『114.466~112.910』の下落の方波の中での値動きとなっています。
中期上昇トレンドが継続していく為には『114.466』を上方に破る必要性があり、中期トレンドが下落トレンドとなって行く為には『112.910』を下方に破る必要性があるという事になります。
昨日の終盤~本日午前中の値動きによって、短期トレンド(ブルーのラインで描いた波)は安値・高値切り上げの形状となり、短期トレンドの方向性に変化が生じています。
近々の構図としては、『113.361~113.529の抵抗帯』 VS 『113.206~113.399の支持帯』と言う構図となっており、どちらの力が上回るかを見て行くという事になります。
昨日の値動きの過程の中で、ダブルボトムを形成した利している部分もあり、上目線として構えている場合にはエントリーを検討出来そうなプライスはいくつかあるわけですが、既に買っている場合でもこれから買う場合でも、『113.206』を破ってしまった場合には一旦撤退した方が良いという事は言え、『113.206』の少し下に逆指値を置おくという事が買って行く場合の基本的なスタンスと言う事になります。
逆に下目線として売って行く場合には、『113.529』を破ってしまった場合、旧支持帯のラインはあるものの機能するかどうかは不透明な為、『113.817』迄抵抗帯が無いと考え、『113.529』を破ってしまったら一旦撤退と考えておいた方が良いと思われます。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:129.113
高値:129.648
安値:128.479
終値:129.099
-1.4pips(高値から安値:116.9pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
127.567~128.647
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
127.965~128.326
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
128.039~128.940
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
129.070~129.481
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
129.975~130.327
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
130.711
緑の点線
中期トレンドの高値。サポレジ転換の可能性アリ。
7月13日のユーロ円相場は上下に振らされる展開となりましたが、終わってみればほぼ寄り付き=引けと言ったレベルで引けています。日通しの高値~安値迄100pips以上もあったので、目線を定められないと極大の往復ビンタを喰らってしまう可能性もあったと言えますが、しかるべき所ではサポートラインが機能している部分もあり、逆張りが好きな人は意外とやり易かった相場だったようにも思えます。
7月11日から短期的な傾向としては下げ傾向であったわけですが、中期上昇トレンド(オレンジのラインで描いた波)を崩すと言う所にまでは至っていないという状況にあります。
昨日の値動きによって、『129.070~129.481』に短期トレンドの抵抗帯が形成されており、直近の構図としては『128.039~1289.940の短期上昇トレンドの支持帯』 VS 『129.070~129.481の短期下落トレンドの抵抗帯』と言う工事になっています。
また、『127.567~128.647』には中期上昇トレンドの支持帯も存在しており、昨日に関して言えば、『127.567~128.647』の上辺でサポートされた形になっています。
当面は、これをどちらに破って行くかを見て行くという事になろうかと思われます。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.14108
高値:1.14551
安値:1.13698
終値:1.13968
-14.0pips(高値から安値:85.3pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.13197
青の点線
中期トレンドの安値。
1.13312~1.13524
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.13416~1.13661
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.13825~1.14224
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.14093~1.14464
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
1.14475~1.14666
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
1.14849
ピンクの点線
中期トレンドの高値。
7月13日のユーロドル相場は、寄り付き~欧州時間OP前後にかけて上昇、一時『1.14551』を付ける局面もありましたが、その後は一転して反落、『1.13698』迄下落したものの引けにかけて少し戻して引けています。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は、上昇トレンドの形状にあり、昨日に関しても辛うじて上昇トレンドの形状をキープしています。
7月12日からの下落の中で、いくつか短期トレンドレベルでの抵抗帯を形成しており、詰まる所、『1.13825~1.14224』の支持帯と短期トレンドの抵抗帯群のどちらの力が勝るか?と言う構図になっていると言えます。
買い目線として考えるのであれば、『1.13825』のラインは中期トレンドレベルのラス押し安値であり、ここを破ってしまうと上昇トレンドが終焉してしまうというラインである為、ある意味、最終防衛ラインとも言えるプライスとなります。
と言う事は、この下には損切りが沢山入っていそうという事は言えます。もちろん、ここで逆張りをしてくる人もいると思われますが、逆張りをするのであれば、ここまでで書いた事は理解出来ている上で逆張りするという事だと思いますので、それはそれで良いと言えます。勝つか負けるかは運否天賦な部分もありますが、逆張りと言うのは本来そういうものですので、しっかり損切りが出来るなら仮に負けても悪いエントリーと言う事ではないと言えます。
ただ、買いを考える場合には、抵抗帯が隣接する形で数層に及んでいる為、売りが入り易いポイントが多く少しやり難いという部分は否めず、抵抗帯の強さをどう見積もるかによってその判断も変わってくる部分もあろうかと思われます。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
13:30 【日本】 5月鉱工業生産・確報値(前月比)
18:00 【ユーロ】 5月貿易収支
21:30 【米国】 6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30 【米国】 6月小売売上高(前月比)
21:30 【米国】 6月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30 【米国】 6月小売売上高(除自動車)(前月比)
21:30 【米国】 6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
22:15 【米国】 6月鉱工業生産(前月比)
22:15 【米国】 6月設備稼働率
23:00 【米国】 7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
23:00 【米国】 5月企業在庫(前月比)