北朝鮮情勢と米経済指標の駆け引き。北朝鮮情勢はショック相場を引き起こすほどのものではなさそう
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8月9日の為替市場は、細かく見て行くと値幅が出ている部分もありますが、日足の終値ベースで見た時には小動きと言った展開となっています。値幅が出ているのに日足の終値で見ると小動きと言う事は、乱高下気味だったと言える訳ですが、材料となったのは・・・
1 北朝鮮情勢
北朝鮮が『(米軍基地のある)グアムへのミサイル攻撃を『慎重に検討』している』と発表、米朝間の緊張の高まりから、円買いが活発化しました。
2 アメリカ経済指標が好調
米4-6月期非農業部門労働生産性・速報値は前期比年率+0.9%と市場予想(+0.7%)を上回る伸びを示した。また、米4-6月期単位労働コスト・速報値は前期比年率+0.6%と予想(+1.1%)を下回ったが、1-3月期の改定値が、同+5.4%へ大幅に上方修正(速報値+2.2%)された。その他、米6月卸売在庫は前月比+0.7%と予想(+0.6%)を上回った。これらを受けて、米長期金利の低下が一服するとドルに買戻しが入った。
と言った事柄が材料視されています。
北朝鮮情勢に起因する地政学的リスクとアメリカ経済の綱引きと言った感じになっていますが、北朝鮮に関してはもし本当にグァムにミサイル攻撃をすれば、確かにアメリカは痛手を負いますが、北朝鮮は滅びる事になりますので、いくらなんでも北朝鮮もそこまで○ホではないと思いますので、タダのブラフ・外交上の駆け引きでしかないと思いますので、ショック相場を引き起こすほどの材料ではないと思われます。
ショック相場を引き起こすような事があるという事は、本当にグァムにミサイルを打ち込んじゃった時と言う事になりますが、その可能性はほとんどゼロに等しいと思います。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:110.323
高値:110.357
安値:109.552
終値:110.054
-26.9pips(高値から安値:80.5pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
110.104~110.891
ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯。
110.329~110.749
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
110.699~112.145
ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯。
110.874~111.626
ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯。
110.953~111.308
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
8月9日のドル円相場は、下落の流れでの推移となりました。110円を割り込み一時『109.552』を付ける場面もありましたが、引けにかけて戻して辛うじて110円代で引けています。
一昨日のNY時間から比較的ストンと落ちてきた感じでしたが、昨日の欧州時間からの値動きは売り買いが交錯した感じの値動きとなってきています。
売り買いが交錯する事によってチャートに波が出来、売買する為の足掛かりとなるプライスが出来る事になりますが、売買が交錯するという事は売る人もいれば買う人もいるという事ですので、その分だけ勝ち難いという事が言えます。
トレードにおいて最も勝ち易い状態と言うのは、『売る人ばっかりで買う人がいない』『買う人ばっかりで売る人がいない』と言うポイントであり、そういうポイントを探す事がトレードで勝つ為の近道だとも言えます。
それではそれをどうやって探すか?と言う事になるわけですが、とりあえず水平線が引けるかな?と思う所に引くだけ引いてみて何もせずにチャートを眺めていると効いてる水平線・効いてない水平線が見えてきます。効いてない水平線を消して行くと値幅のある『隙間』が見えてきます。
それが見えたらその隙間のエリアに突っ込んできた時にエントリーしてあげれば自然と勝ってしまうのがトレードですので、勝てないという人は水平線が沢山引けるようなエリアを避ける事から始めると良いかと思います。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:129.624
高値:129.726
安値:128.425
終値:129.427
-19.7pips(高値から安値:130.1pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
128.620~129.629
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
128.863~129.233
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
129.433~129.700
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
129.594~129.959
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
130.058~130.548
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
130.167~130.822
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
130.533~131.007
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
130.838~131.288
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
8月9日のユーロ円相場は、寄り付きからNY時間にかけて大きく下落しましたが、NY時間以降大きく戻すという展開で、値幅は出たものの日足の終値ベースではそれほど大きくは下げなかったという結果となりました。
今日はいつもよりも長い期間の写っているチャートを持ってきました。
俯瞰すれば、白い楕円で囲ったダブルボトムの安値近辺で反発している事が見て取れます。逆に言えば、ここを破ると結構な損切りが付きそうな感じがしますが、上目線でいる人にとっては重要なラインであるという事は言えようかと思います。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.17491
高値:1.17630
安値:1.16881
終値:1.17583
+9.2pips(高値から安値:74.9pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.16224~1.16962
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.16542~1.17554
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.17240~1.17610
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.17491~1.18152
ピンクの実線のボックス
中期下落トレンドの抵抗帯。
1.17976~1.18409
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.18239~1.18539
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.18351~1.18841
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯。
8月9日のユーロドル相場は、安値を試す展開となりましたが、日足ベースで見れば寄り引け同時線に近しい形状となってい引けています。
『1.16542~1.17554の支持帯』 VS 『1.17491~1.18152の抵抗帯』 という構図に変化はなく、当面どちらへ抜けて行くかを見て行くという事になりそうです。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
06:00 【ニュージーランド】 ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
08:50 【日本】 7月国内企業物価指数(前月比)
08:50 【日本】 7月国内企業物価指数(前年同月比)
08:50 【日本】 6月機械受注(前月比)
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
13:30 【日本】 6月第三次産業活動指数(前月比)
17:30 【英国】 6月貿易収支
17:30 【英国】 6月鉱工業生産指数(前月比)
17:30 【英国】 6月製造業生産指数(前月比)
21:30 【米国】 7月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 【米国】 前週分新規失業保険申請件数
21:30 【米国】 7月卸売物価指数(PPI)(前月比)
21:30 【カナダ】 6月新築住宅価格指数(前月比)
27:00 【米国】 7月月次財政収支