FOMC議事録、物価上昇率2%の壁に懸念。利上げ先送りの可能性浮上
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8月16日の為替市場は、終値ベースで見ればドル売りとなりました。
昨日公表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨で物価上昇力の弱さに対する政策担当者の懸念が強まったことが判明し、FRB(連邦準備理事会)が利上げを先送りする可能性が示唆された事がドル売りにつながったという事かと思われます。
FOMC議事要旨によると、ここ最近弱含んでいる一連の物価指標を巡りメンバーが長時間協議、米国の物価上昇率はこれまで5年余りにわたり、FRBが目標とする2%を下回り続けている事に懸念が示されたという事のようです。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
ドル/円の値動き
始値:110.640
高値:110.941
安値:110.022
終値:110.184
-45.6pips(高値から安値:91.9pips)
ドル/円のレジスタンスライン
110.953
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
110.891
ピンクの実線のライン
中期トレンドの戻り高値
110.422
赤の点線のライン
短期トレンドの旧押し安値
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ドル/円のサポートライン
110.100
緑の点線のライン
短期トレンドの旧戻り高値
109.736
緑の点線のライン
短期トレンドの旧レジスタンスライン
109.437
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
109.213
緑の実線のライン
短期トレンドの旧戻り高値
108.932
青の実線のライン
中期トレンドの安値
108.785
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ドル/円の解説
8月16日のドル円相場は寄り付き~欧州時間序盤にかけて上昇、一時『110.941』迄上昇111円代に迫る勢いを示しましたが、欧州時間以降は反落に転じ『110.022』迄下落『110.184』でクローズしています。
昨日の記事で、『中期トレンドの戻り高値を終値で上抜いた事が無い』と言う事を書いたのですが、昨日に関しても結局中期トレンドのラス戻り高値(チャート画像『P1』の楕円の部分)を終値ベースで明確に上抜くことは出来ず、反落に転じています。
逆に言えば絶好の逆張りポイントだったという事になりますが、『110.891』のすぐ上には『110.953』のラインもあり、逆張りを仕掛けやすいポイントだったと思います。
短期トレンドの波形ベースで考えるのであれば、短期トレンドのラス押し安値『110.422』を下抜いた事(チャート画像『P2』の楕円の部分)で短期上昇トレンドが終わったと言う事になるわけですが、一気に抜けて行ってしまっている為、ここではいる為には飛び乗りで入るしかなかったと思いますので、現実的には『110.422』下抜けで入るのは難しかったのではないかと思います。
本日に関してですが、中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は下落トレンドの形状が崩れておらず、安値更新して中期トレンドが継続して行くか?あるいは再度切り返して『110.891』を上抜く事が出来るか?を見て行くという事になろうかと思います。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
ユーロ/円の値動き
始値:129.831
高値:130.384
安値:129.509
終値:129.653
-17.8pips(高値から安値:87.5pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
130.822
ピンクの点線のライン
短期トレンドの戻り高値
130.167
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
130.058
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/円のサポートライン
129.541
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
128.970
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
128.103
青の点線のライン
短期トレンドのサポートライン
128.039
青の点線のライン
短期トレンドの押し安値
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/円の解説
8月16日のユーロ円相場は寄り付き~欧州時間OP前後にかけて上昇、一時『130.384』を付ける場面もありましたが130円代に定着する事は出来ず反落、『129.653』でクローズしています。
俯瞰すれば『130.058』・『130.167』のレジスタンスラインが断続的に存在するエリアを突破出来ずに跳ね返された(チャート画像『P1』の部分)格好ですが、本日寄り付きの段階では短期トレンドのラス押し安値ライン『129.541』のラインを守っており(チャート画像『P2』の部分)、辛うじて短期上昇トレンドの形状が維持されています。
『130.058』・『130.167』の辺りでバチンと入れればそれはそれでいいのかも知れませんが、売りに関しては短期上昇トレンドの形状が崩れてから仕掛けを考えても遅くはありませんので、特に初心者の方は昨日に関しては売りたい気持ちを堪えても良かったかと思います。
本日に関しては、短期トレンドが崩れるか?維持されるかを見て行くという事になりますが、短期トレンドが崩れるような事があれば、売りのタイミングをはかって行くという事で良いかと思います。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.17328
高値:1.17780
安値:1.16806
終値:1.17663
+33.5pips(高値から安値:97.4pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.18365
ピンクの実線のライン
中期トレンドのレジスタンスライン
1.18175
赤の点線のライン
短期トレンドの旧サポートライン
1.17923
ピンクの点線のライン
短期トレンドのレジスタンスライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.17556
緑の点線のライン
短期トレンドの旧レジスタンスライン
1.17417
緑の点線のライン
短期トレンドの旧レジスタンスライン
1.16911
青の実線のライン
中期トレンドのサポートライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※紫のラインは前日の値動きで消滅したもの。説明用に残してあります。
ユーロ/ドルの解説
8月16日のユーロドル相場は寄り付きから揉み合いが続いていましたが、欧州時間OP前後から反落、1.17を割り込み一時『1.16806』迄下落する場面もありましたが、NY時間終盤からクローズにかけて反発、『1.17663』で引けています。
現在のユーロドルは『1.18365~1.16911』の中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)の方波の中での値動きとなっており、チャート画像白い楕円の部分においてダブルボトムを形成して反発した格好になっています。
昨日に関しては、エントリーを考えるのであれば、ネックラインブレイクで仕掛けられれば良かったと思いますが、ブレイクして行く勢いが強かった為、飛び乗り気味にエントリーするしかないような形でしたので、現実的にはエントリーは難しかったのではないかと思います。
本日に関してですが、ユーロ円は直近の中期トレンドが高値安値共に切り上がっているという状態であり、イマイチ方向感の掴み難い状態になっていますので、やるとしても短期売買、無理に触らなくても良いかと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
07:45 【ニュージーランド】 4-6月期四半期卸売物価指数(PPI)(前期比)
08:50 【日本】 7月貿易統計(通関ベース)
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
10:30 【オーストラリア】 7月新規雇用者数
10:30 【オーストラリア】 7月失業率
17:30 【英国】 7月小売売上高指数(前月比)
18:00 【ユーロ】 6月貿易収支
18:00 【ユーロ】 7月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
20:30 【ユーロ】 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
21:30 【米国】 前週分新規失業保険申請件数
21:30 【米国】 8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30 【カナダ】 6月製造業出荷(前月比)
22:15 【米国】 7月鉱工業生産(前月比)
22:15 【米国】 7月設備稼働率
23:00 【米国】 7月景気先行指標総合指数(前月比)